米原市は、22年度に最終の第4期工事で整備完了となる見通しの双葉中学校に続き、「米原市学校施設長寿命化計画」に基づき次に優先度の高い宇賀野地先の坂田小学校の長寿命化改良工事に取り組む方針。現在は21年度2ヵ年で委託済みの基本・実施設計を22年度末完了見通しで進めており、現時点では23年度当初予算に事業費を措置し初弾工事を発注・着工、23〜25年度の3ヵ年で進めたい考えだ。事業費は当初8億円を試算していたが今後精査を行うため流動的。
21年度に水原建築設計事務所(彦根市)に委託した長寿命化改良工事に係る基本・実施設計では、コンクリート躯体や外壁の健全度の増強、内装・外装・設備・断熱・バリアフリー・トイレなどの全面改修による安心・安全の確保、学習環境の向上を目的に、年度ごとの改修範囲、改修時期(工期)、改修項目、仮設計画、概算工事費―等の基本設計と、それに基づく実施設計を取りまとめる。委託期間は23年3月17日まで。設計内で確定した計画に基づき、23年度から予算措置し全3期の整備を順次進めたい考え。
米原市立坂田小学校(宇賀野)の既存施設は、敷地面積7786平方bに複数棟から成る総延床面積5450平方bの建物を配置。建物の内訳は▽普通教室棟(78年築)=RC造2階建(3階棟屋有)、延1861平方b(一部エレベーター棟36平方b[08年築]、S造渡り廊下18平方b[78年築]、S造印刷室・更衣室[96年築]を含む)、▽普通教室棟(98年築)=RC造2階建、延368平方b、普通教室棟(14年築)=軽量S造2階建、延564平方b、▽玄関・渡り廊下棟(78年築)=RC造2階建、延433平方b(一部3階高架水槽室42平方b[78年築]を含む)、▽管理・特別教室棟(78年築)=軽量S造2階建、延1364平方b(一部印刷室・更衣室S造39平方b[96年築]を含む)、▽体育館棟(77年築)=軽量S造平屋建、712平方b、▽その他付属施設(LPG庫、プール付属棟、機械室棟、屋外便所)―で構成。
提供:滋賀産業新聞