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北陸工業新聞社
2022/11/07

【富山】いちご/にぎわい拠点へ飲食店整備/南砺市旧井波美術館利活用/耐震設計進め来年度着工

 いちご(東京都千代田区)は、南砺市から取得した旧井波美術館(井波字八日町)について、地域と連携して食のにぎわい拠点となる飲食店舗を整備したい意向だ。耐震補強の実施設計を進め、2023年度の着工を目指す。
 美術館は1924(大正13)年に建てられた中越銀行の建物を活用したもの。2019年に閉館している。建物はRC一部S・W造2階建て、延べ床面積394平方メートル。ほかに物置(S造平屋建て、床面積56平方メートル)がある。敷地面積は419平方メートル。
 南砺市では、公共施設再編計画に沿って、利活用事業者を公募し、21年4月に同社が優先交渉権者として選定された。市議会10月会議での議決を経て1日付で取得した。土地・建物の譲渡価格は186万9000円。
 同社では、「耐震診断の結果、当初想定を大幅に上回る規模の耐震補強が必要であることが判明したが、歴史的建造物を適切に保存した状態での工事に見通しが立ったため取得を決めた」としている。
 今後、耐震補強に向けて実施設計を委託。23年度に着工し、完成させる予定だ。工事には富山県と南砺市の補助金が活用される。

hokuriku