鳥取医療生活協同組合(竹内勤組合長理事)は若桜町に、高齢者住宅と医療・介護サービスが一体となった施設「若桜さくらの郷」を建設する。オープンは来年10月予定で、早ければ来春ごろに工事発注。総事業費は今のところ3〜4億円規模とみられる。
同組合の施設は現在、若桜駅前にわかさ生協診療所、役場近くに訪問看護ステーションすずらん若桜・デイサービスさくら・居宅介護支援事業所がある。診療所は築40年以上が経過し老朽化。また、デイサービス施設と距離が離れている現状を踏まえ、若桜町で生活し続けたい高齢者の思いに応える形で、住宅・医療・介護の一体型施設を整備することとなった。
「若桜さくらの郷」は国道29号・鶴尾橋近くの旧製材所跡地に整備。国道29号側に高齢者住宅棟、役場側に診療所棟を木造平屋建てで建設する。2棟合わせた延べ床面積は現時点で約1500平方b。県産木材を使用してぬくもりのある施設にする。
住宅棟は全室個室の居室30室(15平方b8室、13・5平方b22室)で、エアコン、温水洗浄便座付きトイレ、洗面台、ナースコールを備える。また、診療所棟には診療所、訪問看護ステーション、デイサービス、居宅介護支援事業所をリニューアル移転し、利用拡大を図る。このほか、駐車場40台や駐輪場、組合員交流の場やバス待合室も設置する。
設計は保木本設計が担当。設計図がこのほど完成したことを受け、同組合では今後、工事の入札方式や資格条件など検討に入り、早ければ今年度末から来年度始めにかけて工事発注する。
日刊建設工業新聞