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建設経済新聞社
2022/11/07

【京都】壬生東・壬生市営住宅団地再生 壬生東に集約、更新棟は3棟建設 新1号棟は延1776u規模

 京都市は、団地再生計画(住棟住替え方針)に基づき、壬生東・壬生市営住宅団地について、敷地が広い壬生東地域に集約して更新棟を3棟建設する。旧住棟等は除却(解体)し跡地には新たな施設の導入を図る。
 壬生東市営住宅(中京区西ノ京北小路町、西ノ京新建町、団地再生計画対象面積約1万9150u。西側の西大路通沿いが商業地域、東側が準工業地域、住棟数7棟、総入居戸数93戸)、壬生市営住宅(右京区西院上花田町、団地再生計画対象面積約2000u。準工業地域、住棟数4棟、総入居戸数28戸)の団地再生の整備方針によると、新建公園に更新棟1(6階建、30戸)を建設。その東側の近接した位置に更新棟2(6階建、48戸)、更新棟3(6階建、43戸)を建設する。新建公園は現6棟跡地に移転整備する。
 更新棟はエレベーター及び浴室を設置し、バリアフリー対応(段差解消、手すり設置など)とする。全戸に浴室が設置されるため、全ての更新棟の整備完了後、壬生浴場を廃止し、地域に資する施設導入を図る。住棟配置は現在の壬生東1〜6棟同様、東西に長い南面バルコニー形式とし、なじみのある景観を踏襲する。住戸プランは35u、45u、60u程度の3種類のタイプを整備する。
 駐車場と駐輪場は各住棟から近い位置に整備。集会所・管理事務所は最後に建設する更新棟3に整備。各更新棟から便利なように1階の西側に設ける。
 令和3年度は更新棟1となる新1号棟(仮称)の設計を林建築設計事務所(京都市東山区)で進める一方、新1号棟(仮称)新築工事用地における地質調査を地水コンサルタント(京都市伏見区)に委託し進めた。このほか、団地再生事業(壬生東市営住宅)開発行為協議書等作成をキクチコンサルタント(京都市北区)、壬生東・壬生団地再生事業に伴う地上物件調査業務委託ただし、店舗調査をキクチコンサルタントで実施。団地再生事業(壬生東市営住宅)道路整備測量・設計を第一測量設計(京都市右京区)で進めている。
 新建公園(中京区西ノ京新建町12−38、敷地967・70u)に建設する新1号棟(附属3棟含む)は、30戸を収容し、規模はRC造6階建、延1776・03u(建築面積426・90u)。建築物の高さは18・400m。
 令和6年1月中旬に着工、7年5月末の完成を予定。
 敷地集約で生まれる活用予定エリアについては、西大路三条交差点北東側の角地に位置する壬生東7棟跡地(約2200u)を「まちの玄関エリア」に位置付け。文化・教育エリアに位置付ける壬生東4・5棟跡地、第2駐車場跡地は、文教施設の導入を図る。
 一方、壬生市営住宅跡地(約2000u)については、三条通に面する立地を生かし、日常購買施設等の導入を図る考え。また医療モール等の誘致を探ることも検討する。現入居者が壬生市営住宅等へ移転することから、地域の人口減を考え、住宅の導入も視野に検討する。