段ボール製造大手のレンゴー(大阪市北区中之島2ノ2ノ7)は、東温市田窪前川の田窪工業団地に「愛媛東温工場」を新設し松山工場(松山市)を移転する。施工は鹿島四国支店(高松市)が担当。10月26日に現地で安全祈願祭を開き、建設工事に着手した。2023年12月末工期で整備を進め、24年1月の操業開始を目指す。
新工場の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ3万2400平方b。段ボールシートやケースの製造・販売を行う。太陽光発電設備やLNGサテライト設備などを導入し、環境目標「エコチャレンジ2030」に掲げるCO2排出量削減に取り組むとともに、デジタル技術を活用し生産性の向上を目指す。設計は大建設計(東京都品川区)が担当。総投資額は140億円。
レンゴーは20年1月30日に愛媛県東温市と同工業団地の分譲用地の譲渡に関する基本協定書を締結。東温市田窪前川610ノ5の敷地約6・5f(団地内道路を含む)に新たな段ボール工場を建設することを表明していた。
同工業団地の周辺では24年度供用予定で松山自動車道東温スマートインターチェンジの建設が進められており、同社は四国全体でのグループの連携と供給体制の一層の強化が期待できるとしている。
提供:建通新聞社