徳島県と兵庫県は大鳴門橋桁下に総事業費約58億円を投入して自転車道を整備する。発注方法を両県と本州四国連絡高速道路会社が協議し、早ければ2023年度に事業着手する。徳島県はこのうち約28億円を負担する予定。完成まで4〜5年を見込んでいる。
徳島市内で開いた徳島県自転車活用検討委員会で明らかにした。大鳴門橋は橋長1629b、幅25bで4車線、中央径間876bの3径間2ヒンジ補剛トラスつり橋。橋と接続部分の自転車道は延長約1800b、幅4b(うち1・5bは歩行者用)を予定し、徳島県がこのうち868b(橋との接続部分約100b含む)の事業費を負担する。橋の所在地は兵庫県南あわじ市〜鳴門市鳴門町土佐泊浦。
県は同自転車道の設置に向けて21年度から渦の道との共存、桁下の合理的な構造について検討してきた。改修計画と建築関係規定適合性調査は荻原雅史建築設計事務所(東京都中野区)で行っている。鳴門側アンカレイジに接続するアプローチ橋は橋長51b、幅約3bを予定し、設計はエスシー企画(徳島市)が担当した。
県は23年3月に自転車活用推進計画の改訂会議を開く予定で、その中で大鳴門橋自転車道も審議する。
提供:建通新聞社