千葉市は9月に策定した基本計画に基づき、第1次実施計画の案をまとめた。計画期間は2023〜25年度の3年間。計画事業数は368事業。23年2月の案に対するパブリックコメントを経て、3月の策定を目指している。今後の施策展開として、高齢化社会に対応した「斎場のあり方」の調査・研究、老朽化した桜木霊堂の更新、養護教育センターの移設などを挙げている。また、幕張新都心若葉住宅地区新病院・新小学校、JR東日本千葉支社跡地における再開発ビル内の新市民会館、南部浄化センター下水汚泥固形燃料化施設、北谷津新清掃工場、特別史跡加曽利貝塚新博物館、千葉中央コミュニティセンターの整備を継続して推進する。
そのほか、千葉マリンスタジアムのあり方、千葉駅東口西銀座周辺の再開発、JR稲毛駅・JR蘇我駅東口駅前地区における駅前広場等整備について、検討を進めていく。
パブリックコメントとは別に、市民を対象とする意見募集を11月28日まで実施している。意見は持参、郵便、ファクス、電子メールにより、政策企画課または各区役所の地域振興課へ提出する。
実現すべき目標を環境・自然、安全・安心、健康・福祉、子ども・教育、地域社会、文化芸術・スポーツ、都市・交通、地域経済の8つの分野ごとに示している。
そのほかの分野ごとの主な施策は次の通り。
【環境・自然】
▽動物公園における動物科学館改修・湿原ゾーンの整備▽みなと公園再整備に係る基本的な考え方の整理▽蘇我スポーツ公園における長寿命化計画の策定▽フクダ電子アリーナにおける音響施設等の改修▽青葉の森スポーツプラザ等施設の改修▽昭和の森・花島公園・泉自然公園の老朽化した施設の改修▽都川水の里公園の緑・親水空間の整備▽千葉港千葉中央地区における休憩施設などの整備▽公園内斜面緑地の安全対策▽公園の遊具・トイレ・休憩施設などの改修と広場の芝生化▽建築物のネット・ゼロ・エネルギー化の推進――など
【安全・安心】
▽花見川消防署畑出張所の建て替え▽河川改修など流域治水の推進▽急傾斜地崩壊危険区域の崩壊防止対策▽雨水施設・排水施設の整備▽道路施設の長寿命化▽道路の舗装・側溝の新設・改良▽緊急輸送道路などにおける無電柱化の推進▽橋梁の耐震補強・架け替え▽管渠・処理場・ポンプ場・水道管路の耐震化▽防災備蓄倉庫の整備▽消防訓練施設の改修▽通学路の歩道整備・路肩カラー化・防護柵の設置▽市街地事前復興計画の策定――など
【健康・福祉と子ども・教育】
▽動物保護指導センター再整備の検討▽平和公園の拡張・親水広場の整備▽稲毛国際中等教育学校(現・稲毛高等学校・附属中学校)の大規模改造▽新児童相談所の整備▽老朽化した保育施設の建て替え・大規模改修▽学校適正規模・配置・長寿命化の推進▽社会教育施設保全計画の策定――など
【地域社会、文化芸術・スポーツ】
▽旧千城台南小学校跡地における千城台公民館・若葉図書館の再整備▽公園内におけるインクルーシブ広場の整備▽(仮称)幕張西スポーツ広場の整備▽北谷津温水プール・千葉公園水泳プールの建て替え――など
【都市・交通】
▽幕張新都心まちづくり連携の促進▽幕張新都心若葉住宅地区の住宅・周辺環境整備▽中央公園・通町公園・千葉神社の連結強化▽千葉駅周辺の官民連携によるウォーカブル推進・リノベーションまちづくり▽千葉公園の再整備▽中央浄化センターにおける水処理施設の改築▽中央処理区・印旛処理区ポンプ場の統廃合▽市営住宅の長寿命化▽寒川第一土地区画整理事業の推進▽検見川・稲毛土地区画整理事業の推進▽東幕張土地区画整理事業の推進▽土地区画整理事業未施行地区の見直し▽駅舎等余剰空間の活用検討▽長期未整備都市施設の見直しの検討▽広域・市内ネットワーク道路の整備▽交差点・歩道の改良▽生活道路の整備▽狭あい道路の拡幅▽開発許可等情報のデジタル化▽工事現場等におけるICT活用の促進▽排水設備工事等に係る申請手続きのオンライン化▽下水道未普及地区における汚水管渠の整備▽下水道ストックマネジメントの推進▽農業集落排水の処理場の統合▽老朽化した一般排水施設の補修・改築工事▽浄水場の施設更新――など
【地域経済】
▽地方卸売市場の再整備▽ネクストコア千葉誉田における周辺道路の整備▽農政センターコミュニケーションエリアの改修▽富田さとにわ耕園の施設整備
▽新たな産業用地の確保▽緑農住区開発土地基盤整備の推進――など