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　富山県のＮＨＫ跡地等利活用検討ワーキングチーム（ＷＴ）は２６日、県庁で初会合を開き、跡地に隣接する県庁前公園との一体的な活用策などを話し合った。
　ＮＨＫの旧富山放送会館跡地など県庁周辺の公有地について、今後の有効な利活用を検討するもの。冒頭、岡本達也経営管理部長が「県とＮＨＫで土地交換の手続きを進めることになり、暫定利用を考えていきたい。周辺は県庁や県庁前公園、県民会館があり、夢のある使い方、活気に満ちたものにしたい」とあいさつ。ＷＴは吉田守一公民連携推進監を座長に、庁内関係職員１１人で構成。県庁前公園でのイベントを企画した「ケンチョウマルシェ」のメンバーも加わった。
　跡地は富山市新総曲輪３番１の敷地面積約３５８２平方メートル。ＮＨＫの新放送会館は富山市桜町の旧富山中央警察署跡に移転し、８月から放送を開始した。ＮＨＫが２０２３年９月ごろまでに旧会館を解体し、県が土地を取得する。商業地域で、容積率５００％、建ぺい率９０％。県庁前公園（１・２ヘクタール）は１９６５年に供用し、芝生広場や大噴水、花時計を備える。
　県は１８年に有識者による懇話会を設け、具体的な活用の方向性を協議。ホテルを含めた観光関連施設や公共的施設のアイデアが出ていたが、近年の富山駅周辺でのホテル開業、新型コロナ拡大に伴う人流や働き方の変化を受け、新たな検討の枠組みに取り入れていくことにした。