トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2022/10/27

【神奈川】県教育委 県立高校改革実施計画V期を決定

 神奈川県教育委員会は、2024〜27年度の4年間を計画期間とする「県立高校改革実施計画V期」を策定した。10月25日に開かれた教育委員会10月臨時会で承認された。V期では@田奈高校と麻生総合高校A旭高校と横浜旭陵高校B横浜桜陽高校と永谷高校C藤沢清流高校と深沢高校D小田原城北工業高校と大井高校―の再編・統合を進める。いずれも統合に合わせて新しい校舎を建設する予定は今のところなく、それぞれ再編・統合する年度の前後で既存校舎の改修工事などを行う予定だ。廃止される学校の敷地は県や地元市町での利活用策を探り、公共利活用が見込まれない場合、民間事業者への売却を検討する。

〜田奈高で総合学科設置に伴う整備見込む〜

 再編・統合後に敷地や施設を活用する高校は、横浜北東・川崎地域の田奈高(横浜市青葉区桂台2ノ39ノ2)、横浜南西地域の旭高(横浜市旭区下川井町2247)、横浜桜陽高(横浜市戸塚区汲沢町973)、横須賀三浦・湘南地域の藤沢清流高(藤沢市大鋸1450)、中・県西地域の小田原城北工高(小田原市栢山200)の5校となる。
 田奈高の既存建物は7棟あり、延べ床面積は1万4146平方b。敷地面積は2万8378平方b。単位制の全日制総合学科(総合学科はクリエイティブスクールとして設置)を設置するため、既存校舎の内外装改修の他、総合学科の設置に伴う教室や実習施設などの整備を見込む。新校設置は26年度の予定。
 旭高の既存建物は11棟あり、延べ床面積は1万3903平方b。敷地面積は4万3101平方b。全日制の普通科とし、既存校舎の内外装など比較的小規模な改修を見込む。統合は27年度の予定。
 横浜桜陽高の既存建物は15棟延べ1万5223平方b。敷地面積は3万7000平方b。単位制の全日制普通科とし、既存校舎の内外装など比較的小規模な改修を見込む。統合は27年度の予定。
 藤沢清流高の既存建物は8棟延べ1万4622平方b。敷地面積は2万9939平方b。既存校舎の内外装など比較的小規模な改修を見込む。統合は27年度の予定。
 小田原城北工高の既存建物は20棟で延べ床面積は1万8955平方b。敷地面積は4万2702平方b。全日制の普通科(クリエイティブスクールとして設置)・機械科・電気科・建設科・デザイン科を設置するため、実習室を普通教室に変更するなどの改修が見込まれるが、大規模なものにはならないもよう。統合は26年度の予定。

〜廃止校の敷地などは公共利用または民間売却を検討へ〜

 廃止対象の各校のうち、麻生総合高(川崎市麻生区片平1778)は敷地面積3万7154・63平方bで、9棟ある既存建物の延べ床面積は1万4561平方b。横浜旭陵高(横浜市旭区上白根町1161ノ7)は敷地面積4万2604・97平方bで、10棟ある既存建物の延べ床面積は1万5022平方b。永谷高(横浜市港南区下永谷1ノ28ノ1)は敷地面積3万3657・77平方bで、既存建物は10棟延べ1万2594平方b。深沢高(鎌倉市手広6ノ4ノ1)は敷地面積3万3806・41平方bで、既存建物は12棟延べ1万1851平方b。大井高(大井町西大井984ノ1)は敷地面積3万1746・11平方bで、既存建物は非木造の8棟延べ1万4863平方bと木造の2棟延べ63平方b。
 また、V期中に再編・統合の準備に着手し、期間外に新校を設置する学校については25年度以降に公表するとしている。
 建設関連ではこの他、県立高校の教育環境整備の一環として耐震化対策・老朽化対策を引き続き取り組む。U期の最終年度の23年度までにトイレ環境改善工事を終え、24年度に特別教室の空調設備整備工事、26年度に耐震化対策工事が完了、老朽化対策工事は28年度以降も継続する見通し。 提供:建通新聞社