県の22年度優良建設工事審査会が31日、開かれる。県土整備部は受賞候補53件をまとめ、審査会に諮る。最終決定は知事決裁を経て11月中となる見通し。
今年度は表彰規定を見直す。近年の工事成績評定は土木系工事が上位を占め、評定方法が異なる建築系工事との差が顕著になっている。このため試行として「建築系部門」を創設し、一定枠を確保して公平性に配慮する。
建築系部門の試行では、建築と設備の成績点上位10件以内となる点数を「基準成績点数」として線引き。この結果、基準点数は85点以上となり2件を抽出。これに東中西各ブロックの発注機関1件ずつ3件の推薦が加わり、計5件が候補に挙がった。
また、土木系は成績点上位50件以内とすると、基準点は86点以上となり41件を選定。次いで各発注機関からの推薦7件があり、計48件を候補に絞り込んだ。
審査会で内定すると、同部は「土木一般」での受賞者に対し「優良下請負業者」の推薦を依頼。11月中にすべての被表彰者を決定する。
式典では優良建設工事とともに、現場に携わった主任技術者を「優良技術者」として知事表彰。「若手優良技術者」(35歳以下の技術者)と「優良下請負業者」は部長表彰する。
日刊建設工業新聞