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　国土交通省香川河川国道事務所は、高松環状道路の事業化のステップとなる地方小委員会の開催に備え資料の作成作業を開始した。直轄国道の新規事業採択の前に、解決すべき地域の課題などを把握するため、道路網・路線計画を作成し、概略設計をまとめる。業務はパシフィックコンサルタンツが担当し、11月末までに成果を得る。
　高松環状道路は高松市内を環状に結ぶ高規格道路で、環状道路の北西部分に当たる高松市寿町〜檀紙町区間を対象に計画段階評価を進めるための調査に２０２０年に着手した。
　地方小委員会は、新規事業採択時評価や計画段階評価などの段階で、その地方での道路事業を効率的に進めるために意見を集める有識者会議。学識経験者や経済団体の役員などで構成する。
　計画段階評価は、政策目標を明確化した上で、おおむねのルートの位置や基本的な道路構造などの比較・評価を行う。一般的な流れとして、１回目は事業の目的や地域の背景・課題を把握するために開き、開催後に地域への意見聴取などを行う。抽出した地域の特徴や背景、課題を踏まえて、これらの解決につながる道路ルート帯案を３案程度作成し、２回目の小委員会で提示する。
　小委員会を複数回開いてルート帯案を一つに絞り、その後必要に応じて都市計画決定や環境アセスメントを進め、新規事業採択時評価を経て新規事業として採択する。
提供：建通新聞社