湯梨浜町は、移転新築を計画する「町立たじりこども園」の整備地について、同町田後の旧北溟中学校跡地に確定させた。跡地の民間活用提案の調整が不調に終わったためで、2023年度にも園舎の実施設計に入る。
同園を巡り町は、老朽化に伴う新築移転を計画。利用可能面積約3万6000平方bの旧北溟中跡地を候補地としつつ、跡地を活用する民間事業者との協議次第で、別の用地とする考えで調整中だった。
町が跡地の活用に向けて民間提案を募った結果、4事業者が交渉権者となったが、いずれも協議が整わず交渉を終結。これを受け、基本設計を終え、子育て世帯を中心に一帯で宅地造成が進み、手狭となっている園の再整備を先行させることに決めた。
現在の園は1979年に建てられ、規模は鉄骨造平屋建て面積約870平方b、定員120人。新園は約8500平方bの敷地に、鉄筋コンクリート造・鉄骨造・木造の複合構造平屋建て面積約1500平方b程度、定員150〜160人を見込んでいる。
町子育て支援課は、22年度補正予算か23年度当初予算で実施設計の委託費を要求する構え。跡地内の具体的な整備地などを検討する。こども園の整備地を除く旧北溟中の跡地については、民間事業者を対象に2次募集を検討するという。
日刊建設工業新聞