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日刊建設タイムズ社
2022/10/26

【千葉】収益施設など導入を/改修に向け提言書案示す/白井市 文化センターのあり方検討委

 白井市は25日、「文化センターのあり方検討委員会」の第8回会議を文化センター2階中ホールで開催した。提言書案を基に議論を行い、大ホールに関して、安全性の維持を前提に規模を維持しつつ舞台音響設備の撤去などにより機能を縮小することとした。中ホールについては、ホール機能を廃止し内装改修を行った上で、収益施設・公共施設などを導入し、スペースの有効活用を図ることが妥当とした。今後、寄せられた意見を踏まえて提言書を作成し、2023年1月に開催予定の第9回会議で最終確認の上、教育長に提出する。
 文化センターは、復1144―8に所在。敷地面積は約3・7ha。建物はSRC造地下1階地上4階建て、建築面積3969u、延べ床面積1万219・26u、1993年度の完成。
 大ホール、中ホールのほか、図書館、郷土資料館、プラネタリウム館などで構成されている。現在の機能を維持して全体を改修する場合の概算事業費は約38・8億円。物価高騰など社会情勢の影響で増額となる可能性が高いため、優先順位を設定して改修する必要がある。
 大ホールは、座席数802席の段床形式。安全性確保のため、客席上部の特定天井の改修が必須。改修にあたり、学校などの発表利用を主目的とするなど、設備のグレードを抑える案が出された。
 中ホールは、座席数300席ほどの平土間型。市民の発表・展示の中心の場として幅広く利用されている。舞台設備全般に経年劣化が確認されたほか、遮音性能が低く、図書館やプラネタリウムなどへの音漏れが発生している。
 図書館については、蔵書数が他の自治体の水準と比べて人口規模に対して多い状況。蔵書の更新が頻繁に行えず、セキュリティシステムの導入ができないことが課題として挙げられた。今後は展示スペースを縮小しつつ蔵書スペースを確保。また、施設外でのスペース確保も行いつつ、社会変化に合わせた利用形態を採用する方針だ。
 郷土資料館は、展示ケースなどの経年劣化、収蔵スペースの不足が課題となっている。収蔵に必要な規模を確保するため、展示施設の縮小、他公共施設や近隣自治体との連携、デジタルアーカイブ化が提言された。
 プラネタリウム館は、採算性が低いことが課題。近隣自治体にも同様の施設があるため、廃止と現状維持で意見が分かれた。
 エントランスなど共用スペースにおいては、喫茶スペースなど、新たな機能を設置する案が出た。k_times_comをフォローしましょう
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