建通新聞社
2022/10/25
【大阪】京阪本線連続立体交差事業 再評価を審議
大阪府は10月14日、2022年度第5回大阪府建設事業評価審議会都市整備部会を開き、京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業の再評価について審議、事業継続を妥当とした。同事業は京阪本線の対象駅の鉄道高架化、踏切の除却などを行い、交通渋滞を解消する他、それに伴う地域の活性化を図る。22年度に鉄道高架工事に着手している。
線路の高架化の事業延長は約5500b。高架化の対象となる駅は香里園駅、光善寺駅、枚方公園駅。踏切の除却数は21カ所。工事方式は仮線方式と別線方式。
高架化した新しい駅舎にはエレベーターなどのバリアフリー設備の整備を行う。
全体事業費は約1130億円(工事費約806億円、用地補償費約302億円、調査費約22億円)。工事費の内訳は高架工事が458億円、軌道・電気工事が210億円、駅舎工事が97億円、側道工事が41億円。用地補償費については、補償件数の増加や物件調査の算定結果により、13年度に報告した時点と比べ約62億円増額していることを報告した。
事業の進捗状況は用地が91%、工事が1%。
同事業は事業着手から10年経過した時点で事業継続しているため再評価。
同事業により▽市街地分断解消による高架下の公共施設・商業施設の整備促進、地域コミュニティーの活性化▽駅高架化に合わせた一体的なまちづくりで、駅周辺道路の整備促進、交通結節機能の向上▽鉄道高架化に伴う側道の設置で騒音・振動の改善▽駅と周辺施設の整備に合わせたバリアフリー化促進―などの効果が期待される。