京都府教育委員会は、現地で全面改築を行う府立向日が丘支援学校について、今年度は仮設校舎となる旧済生会京都府病院施設の改修工事を行う一方、支援学校の既存校舎等の解体設計を進める。
府教委は6月に社会福祉法人恩賜財団済生会支部京都府済生会(長岡京市)と仮校舎賃貸借契約を締結した。契約金額は4億2232万1755円(税込)。
改築工事期間中は学校敷地に出入りする多くの工事車両と児童生徒の動線が錯綜することや、工事に伴う騒音が予想されることから、児童生徒の安心安全の確保のため、一時的に旧済生会京都府病院施設(長岡京市今里南平尾)を府教委が借り、学校施設としての利便性を高める改修を行う。仮設校舎の実施設計は丹生建築事務所(舞鶴市)が担当。
また支援学校の既存校舎等の解体設計は7月開札で一級建築士事務所吉村建築事務所(京都市左京区)に決定した。設計工期は令和5年2月28日。
令和5年度は、仮設校舎改修工事を継続して進め、完了後、令和5年夏頃に仮移転し仮設校舎の利用を開始する。その後、既存校舎等の解体工事に着手する(〜6年度)。解体が完了したところから順に埋蔵文化財調査を進める(〜6年度)。
令和6年度中に契約し、7・8年度に改築工事を進め、9年度に仮設校舎から新校舎に移転する予定。
長岡京市井ノ内朝日寺の市街化調整区域にある向日が丘支援学校は、築約50年が経過し、施設全体の老朽化と近年の生徒数の増加傾向や特別支援教育の方針に伴う教室不足等により、校舎を改築する計画。
新校舎はRC造2階建一部3階建、延1万3184・2u。
校舎改築工事の基本・実施設計は内藤建築事務所(京都市左京区)。