県土整備部の22年度上半期(4―9月期)執行率は75・1%となり、目標数値に定めていた75%に達した。同部は計画通りの執行とみており、今後、国が策定する「総合経済対策」への対応に備える。
同部技術企画課が9月末現在の執行状況を21日までにまとめた。「5月補正」後、同部の工事費と委託費を合わせた予算は305億6800万円。うち229億5400万円の執行を終えた。
内訳は工事費258億円のうち199億円を執行(77・3%)、委託費は47億円のうち30億円を執行(63・3%)した。
同部では年度当初、公共事業の前倒し発注を確認しており、部全体の執行目標に75%を掲げていた。この結果、前年同期(72・5%)の実績を2・6ポイント上回った。
今後の執行について、同部は「12月補正」に来年度予算を前倒しするゼロ県債を要求し、引き続き「発注の平準化」につなげると説明。
他方、国が月内にまとめる「総合経済対策」に伴って補正の動きが水面下で始まり、同部幹部は「受け入れ準備を進めて、しっかりと予算確保に努めたい」としている。
9月末現在の各事務所執行状況は次の通り。
▼鳥取78・4%(工事61億2300万円、委託10億円)▼八頭67・8%(工事14億3500万円、委託2億9800万円)▼中部75・4%(工事49億3300万円、委託6億7900万円)▼米子71・5%(工事31億8200万円、委託5億9700万円)▼日野84・0%(工事38億6700万円、委託1億8800万円)▼鳥取港湾52・3%(工事3億9700万円、委託1億1500万円)
日刊建設工業新聞