帝人(大阪市北区中之島3ノ2ノ4)は、松山事業所北地区内(松山市北吉田町77)で使用している自家発電設備を、ガスコージェネレーションシステムによる都市ガスを燃料とした新たな発電設備に変更する。現在の石炭・石油燃料を用いた発電からより二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない発電へ転換させ、グループ内発電燃料の完全脱石炭化を目指す。投資規模は百数十億円、発電所の規模としては約3万`hを見込む。2025年度中の稼働を予定している。
燃料の都市ガスは、四国ガスから供給を受ける。将来的には水素などの燃料に置き換えることで、さらなる環境負荷軽減に努めていく考え。
帝人グループでは、CO2排出量の削減目標について、30年度までに18年度対比30%削減、50年度までに実質ゼロとすることを掲げている。30年度の削減目標の達成には将来の事業成長の見込みを含めると、18年度のCO2排出量から約60万dの削減が必要だが、今回の燃料転換により、その約30%に当たる年間20万dの削減効果があると試算している。
提供:建通新聞社