徳島県は農林水産業の施策ごとの目標値を定めた「基本計画レポート」をまとめた。2021年度の実績値に対し、それぞれ24年度の目標値を示している。農業用ため池整備着手済み箇所数は72カ所を85カ所へと13カ所増やし、小水力発電施設整備モデル地区は1カ所から5カ所に拡大する。
農林水産業の施策を行動目標として分かりやすく数値化した。
移住定住に向けた都市農村交流の推進ではニューノーマル対応とくしま農林漁家民宿数を34軒から48軒に増加させる計画。
自然災害への対応では、漁港海岸の地震・津波対策実施箇所数を7カ所から10カ所に増やす。土地改良施設の耐震化着手施設数は13カ所を18カ所にする。農業用ため池整備着手箇所数は72カ所から85カ所に拡大。緊急輸送道路を補完する農林道の整備延長5`を6・8`にする。地籍調査事業進捗率は42%を44%に伸ばす。陸閘などの自動化・閉鎖率は49カ所を52カ所へと3カ所整備する。土砂災害の危険性のある人家の保全数は141戸から300戸まで増やす。
強靱(きょうじん)な生産基盤の整備として、ほ場の整備面積を149fから259fへ、土地基盤整備面積を507fから873fへと拡大する。農地中間管理機構と連携した農地整備面積は132fから180fにする。基幹農道の整備延長は1・5`を2・6`にする。老朽化対策に着手済みの基幹的水利施設数は61から87に拡大。国営かんがい排水事業による用水路の老朽化・耐震化対策の整備率はゼロから20%に引き上げる。林内路網開設延長は469`から940`に、藻場造成箇所は28カ所を30カ所にする。老朽化対策に着手済みの漁港施設数は8カ所から13カ所にする。
水産業の振興では、水産物出荷・流通体制施設を15カ所から18カ所に、小水力発電施設整備モデル地区は1カ所から5カ所へ拡大する。
提供:建通新聞社