県東部農林事務所は、八頭町内の安藤井手豪雨対策事業に伴う放水路工事を公告する。土木A級を対象にした簡易評価型入札を予定しており、概算工事費は6600万円を見込んでいる。
安藤井手は約200年前に完成した農業用水路で、総延長は八頭町安井宿から宮谷地内までの約11`bに及ぶ。しかし、複数の土石流危険渓流が流入する山腹水路は排水機能が不十分なため、水路が耐え切れない状況が続いており、沿線の農地や民家、公共施設などへの被害が懸念されている。
事業区間は、同町郡家殿地内や市谷地内などを中心にした用水路の改修900bと起点側の放水路290bなどで、総事業費は5億7000万円を見込んでいる。放水路については、八頭町郡家殿地区や市谷地区などに設置を予定しており、新設工事に向けた補償交渉などを進めている。近く公告する郡家殿地内の工事は、放水路の起点側285・2b間を対象にした敷設替えが中心。同事務所では、近く調達条件を決めて公告する見通し。
日刊建設工業新聞