トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2022/10/20

【神奈川】県住宅営繕 寒川新橋団地建替へ基本計画

 神奈川県住宅営繕事務所は、「健康団地」としての再生を図るため、県営寒川新橋団地の建て替えを計画している。本年度に基本計画を取りまとめ、「神奈川県県営住宅健康団地推進計画」に基づき、同計画の後期5年の期間内(2024〜28年度)の建て替え着手を目指す。
 基本計画策定業務を小林建築事務所(厚木市)に委託した。鉄筋コンクリート造で計画戸数122戸以上を基本に、住戸数や棟数、住棟の配置、仮移転計画などを含めた建築(意匠・構造)、設備(電気・衛生・空調・昇降機)などの調査設計案と工事費概算書について立案する他、▽余剰地の創出と地元まちづくりと連携した施設の誘致など▽バリアフリー対応と居住環境の改善、地域に開かれた健康づくりやコミュニティーづくり、活動拠点となるコミュニティールームやコミュニティー広場の整備▽住棟ごとに間取りや内装を工夫した子育て世帯向け住宅などの整備―といった健康団地としての事業内容も検討する。環境面では「ZEH―M Oriented」の導入や屋上への太陽光パネルの設置など環境負荷の低減も考える。23年3月までにまとめる。
 同団地の所在地は寒川町宮山975の敷地1万0820平方b。JR寒川駅や寒川町役場が近くにある。既存住棟は鉄筋コンクリート造4階建てが1棟16戸、同造5階建てが5棟計130戸。間取りは3DKがメイン。1978年から79年にかけて完成した。

〜健康団地推進計画で28団地の建て替えに順次着手〜

 県では健康団地推進計画を2019年3月に策定し、19〜28年の10年間に28団地7335戸の建て替えを進めることにしている。
 現在は、計画期間の前期5年(19〜23年)に当たり、19団地の建て替えに着手、または検討している。このうち、横内団地(平塚市、鉄筋コンクリート造5階建て以下、計画戸数1360戸以上)と浦賀かもめ団地(横須賀市、鉄筋コンクリート造5階建て以下、計画戸数318戸以上)は21年度までに基本計画の策定を終えており、鶴巻団地(秦野市、鉄筋コンクリート造、計画戸数400戸以上)は本年度に基本計画を策定する。
 いちょう下和田団地(大和市、1工区・鉄筋コンクリート造10階建て1棟95戸、2工区・同66戸)と伊勢原峰岸団地1期(伊勢原市、鉄筋コンクリート造7階建て73戸)、綾瀬寺尾団地1期(綾瀬市、第1工区・鉄筋コンクリート造6階建て73戸)の建築工事は議会承認案件として10月18日に一般競争入札を公告、12月2日に開札する。
 上溝団地(相模原市中央区、鉄筋コンクリート造3階建て460戸)と追浜第一団地(横須賀市、鉄筋コンクリート造6階建て120戸)はPFI手法を導入して建て替える。上溝が大成ユーレックグループ(構成員・大洋建設、小俣組、市浦ハウジング&プランニング東京支店、むげん、美都住販)、追浜第一が小雀建設グループ(構成員・金子設計、津久見建設)に決定し、10月に事業に着手した。
 後期の5年(24〜28年)には寒川新橋団地と、同じく本年度に基本計画を策定する千丸台団地(横浜市保土ケ谷区、鉄筋コンクリート造、計画戸数900戸以上)の2団地が先行。今後、笹山団地(横浜市保土ケ谷区)、磯子中原団地(横浜市磯子区)、いちょう上飯田団地(一部、横浜市泉区)、富士見団地(相模原市中央区)、走水団地(横須賀市)、藤沢大庭団地(藤沢市)、二宮中里団地(二宮町)の建て替えに向けた計画策定に入る。 提供:建通新聞社