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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/10/18

【群馬】みどり市は岩宿駅を核としたまちづくり案公表

みどり市は岩宿駅を核とした総合的なまちづくりプランの策定を進めており、18日、整備方針を示した。整備方針の実現に向けて、北口駅前広場再整備を中心に位置付け、岩宿駅舎の橋上化も視野に入れたリニューアル、県道阿左美桐生線の道路拡幅などの計画を盛り込んだ。計画策定に向けては建設技術研究所(東京都中央区)が策定業務を進めており、市民とワークショップを開催し、意見を反映させながら検討を進めている。
まちづくりの方向性については◇岩宿駅の拠点機能の強化◇土地・施設活用による新たな交流拠点の形成◇多様な魅力を有する地域資源の活用◇安全・快適な道路・交通ネットワークの形成−の4つの方針を定めている。
計画では、取り組む施策に対して短期的(5年以内)、中期的(10年以内)、長期的(それ以降)のスケジュールを設定し、優先度の位置付けを行っている。
短期的に取り組む内容には、駅前広場整備や周辺の道路整備など、駅前の環境づくりを盛る。中期的には駅前の改善を踏まえ、駅舎のリニューアルや駅周辺におけるにぎわい機能の導入を目指す。長期的には駅前のにぎわいを駅周辺地区全体へと波及し、地区内の回遊性を高めるとともに、地域拠点としての魅力を向上させる。
短期的に取り組む具体的な内容には、北口駅前広場の再整備および道路拡幅等の歩道整備の促進、街灯や防犯カメラの設置などを位置付ける。岩宿駅には北口と南口があり、改札口は北口のみに設置されている。南口に行く際には跨線橋を利用する以外の方法がないことから、利便性の向上が求められている。また、駅舎の待合室内に有効活用できるスペースがないことや、空調設備が未設置であることから、各種整備を検討するとしている。
駅前広場については、改札が北口のみに設置されているため、非常に混雑している現状を改善したい考え。
これらに対応するために具体的に想定する取り組みメニューには、駅舎の橋上化検討や多目的スペースの検討を進める。このほか北口駅前広場の再整備にはロータリー方式の導入を検討する。また、南口に関しては駐車場スペースの拡大や駐輪場の屋根設置などを想定している。
さらに、岩宿駅周辺地区全体として、歩道が整備されていない箇所や道路が狭い区間が多いために、周辺道路の整備を実施する。
このほか、土地施設活用による新たな交流拠点の形成なども目指す。低利用地を活用したスケートボート場などの検討や、ボートレース桐生の駐車場における有効活用のにぎわい創出検討、桐生地方卸売市場の活性化などに取り組んでいきたい考え。
今後、これらの整備方針を推進していくために県と市のほか、JRや民間事業者、市民が連携して取り組み、事業の優先度を付けながら段階的に取り組みを推進していく。