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建設新聞社(長崎)
2022/10/18

【長崎】日本初の無垢製材あらわし木造4階建てビル/クラウドファンディング開始

木造ビルの普及・技術の伝承・環境教育の場に
   建築行為で温暖化対策に貢献


 壱岐に日本初の無垢製材あらわし木造4階建てビルとして『睦モクヨンビル』を建設し、同ビルを核としたさまざまなプロジェクトを進めようとする許r設計コンサルタント(壱岐市郷ノ浦町)は、木造ビルの全国普及や大工技能の伝承、環境教育の継続実施などに向けクラウドファンディングを開始した。目標額は800万円。4階躯体完了時


 睦モクヨンビルは、睦設計の自社事務所に隣接する湯川温泉駐車場前の敷地(1801・89平方b)の立地条件(防火地域・準防火地域・建基法22条指定区域のいずれにも該当しない。建築物の高さと同じだけの空地を全方向に確保)を最大限に生かすことで、一般に流通する無垢製材を使った4階建てビルの実現を目指すもの。


 延べ床面積292・05平方b、高さ14・65bで、同社事務所機能を移転するとともに、オープンカフェや民泊施設といった同社の新分野展開機能も併設する。ことし6月に着工し、既に棟上げまで終え、現在、外壁工事を実施中。来年1月末の完成を目指している。大工塾のメンバー


 このプロジェクトは、▽生産過程でCO2の発生が少なく、CO2削減効率の高い日本初の無垢製材ビルの実現▽同ビルの実績を基に研究開発を進め、木造ビルを全国に波及▽大工技能の継承と、先端技術の実践を現場で習得できる大工塾の開催▽SDGsに係る環境教育の場として見学会・ワークショップの継続開催▽壱岐の観光・地域活性化につながるエリアブランド化の中核施設―を目指して推進。既に睦・モクヨン大工塾≠ニして、島内から若い大工を公募し、複数の工務店・個人大工による施工チーム(7名)で、無垢製材4階建とCLT工法という初めての経験を積んでいる。また、SNSで情報発信し、建築を学ぶ学生などに対する現場見学ツアーも順次行っている。クラウドファンディングは、これらの取り組みの核となるモクヨンビルの建設事業費の一部に充てる。
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 同プロジェクトの責任者である睦設計の松本隆之氏は、地球温暖化に伴う大災害が世界で多発する中、「建築行為が温暖化対策で貢献できる分野の一つが木造建築の普及。木造建築の可能性を追及すべく本プロジェクトを立ち上げた」と語り、幅広い関係者に対し、クラウドファンディングへの理解と協力を求めている。


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