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　新潟県土木部河川管理課は、下条川ダム（加茂市）と大野川ダム（佐渡市）の堰堤改良に伴う通信管理設備工事として、９月補正予算案に事業費を計上するとともに、債務負担行為の限度額をそれぞれ４億円設定した。期間は２０２３年度から２４年度まで。
　計画によると、ダムコンピュータと呼ばれる制御設備を改良するもので、受変電設備および非常用放流設備発電機、プラムライン装置、ＣＣＴＶ監視カメラ設備などを更新することで、さらなる安全・安心な生活環境に努めていく。
　下条川ダムは洪水調節を目的とし、信濃川に合流する下条川に１９７３年度に完成した重力式コンクリートダム。高さ３１・０メートル、上部の長さ１３８・０メートル、総貯水容量が１５３万立方メートル。場所は加茂市下条地内。
　一方、７９年度完成の大野川ダムは、国府川に合流する大野川に建設され、洪水調節や河川機能維持のための用水補給、上水道用水の補給を目的とした重力式コンクリートダム。高さは４７・０メートル、上部の長さ１８３・０メートル、総貯水容量は１３９万立方メートル。場所は佐渡市新穂大野地内。
　発注時期について、施設管理係は「国の補正予算にもよるが、世界的な半導体不足の影響も生じており、早くても今年度末になる」との見通しを示した。