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北海道建設新聞社
2022/10/17

【北海道】芸文館跡、再度市場調査へ 年度末までに活用の方向性


 札幌市は、さっぽろ芸術文化の館(芸文館)跡地の中央区北1条西12丁目街区の活用に向け、年内に再度サウンディング型市場調査をする方針だ。活用の方向性として、周辺施設利用者との相乗効果を生む集客交流機能や周囲の緑と調和した屋内外の広場などを挙げる。調査結果を踏まえて年度末までに土地利用の方向性を示し、2023年度から具体的な取り組みを進める考え。

 14日の市議会第1部決算特別委員会で、中川賢一氏(自民党)の質問に、まちづくり政策局の稲垣幸直都心まちづくり推進室長が明らかにした。

 芸文館は6月に解体が完了。地下鉄東西線西11丁目駅に近く、周辺に教育文化会館や市資料館、北海道立近代美術館などの文教施設や宿泊施設が集積している。

 敷地面積は1万1639m²。用途は商業地域と一部近隣商業地域で、建ぺい率80%、容積率400%となっている。街区の利用に向けて19年度に市場調査したほか、3月にはコロナ禍などの影響を把握するため追加ヒアリングを進めた。

 稲垣室長は土地利用の方向性について現時点の考え方を説明。その上で「追加ヒアリングでは、社会経済状況を踏まえた適切な条件が設定されれば、多様な土地利用の可能性があるという意見を頂いた」とし、さらなる民間提案を引き出すため、再度市場調査に取り組む方針を示した。