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滋賀産業新聞
2022/10/18

【滋賀】大津市企業局 新瀬田浄水場など2施設の耐震診断

 大津市企業局は、「新瀬田浄水場」及び「比良低区配水池」について、耐震診断業務に取り掛かっていく。23年3月末をメドに必要な内容を取りまとめ、23年度以降に順次、耐震対策を図っていく考えだ。
 新瀬田浄水場は、膳所浄水場での浄水処理量を増量することで、既存設備の一部を休止して耐震化及び設備更新を実施。耐震補強工事としては、沈殿池耐震化(機械設備の更新含む)、ろ過池耐震化(機械設備の更新含む)、活性炭接触池耐震化(機械設備の更新含む)に着手する。今回の耐震対策で、新瀬田浄水場及び比良低区配水池について、地震による施設被害を抑制し、給水への影響を最小限にすることを目的に、耐震診断及び劣化対策を行う。
 新瀬田浄水場の施設概要は、竣工年月・1985年7月、処理能力3万7500立方b/日。▽取水井(内寸法φ8b×H15・1b)、RC造、杭基礎(PC杭B種φ500)、▽分水井(内寸法2・8b×3・7b×3b)、有効容量51立方b、RC造、杭基礎(PC杭B種φ500)、▽混和池(内寸法3・5b×3・5b×3・4b)、有効容量41立方b、RC造、杭基礎(PC杭B種φ500)、▽フロック形成池(内寸法12b×3・3b×3・3b×3列)有効容量392立方b×2池、RC造、杭基礎(PC杭B種φ500)、▽薬品沈殿池(内寸法12b×49b×3・5b)、有効容量2000立方b×2池、RC造、杭基礎(PC杭B種φ500)、▽急速ろ過池(内寸法5・85b×8・6b×5b)、ろ過面積50平方b×6池、RC造、杭基礎(PC杭B種φ500)、▽活性炭ろ過池(内寸法3・55b×7・1b×6・6b)、ろ過面積25平方b×6池、RC造、杭基礎(PC杭B種φ500)、▽排水池(内寸法φ11・5b×4・8b)、有効容量498立方b、RC造、杭基礎(PC杭B種φ500)、▽排泥池(内寸法φ10b×3・9b)、有効容量306立方b、RC造、杭基礎(PC杭B種φ500)、▽濃縮槽(内寸法φ14b×4・5b)、有効容量692立方b、RC造、杭基礎(PC杭B種φ500)、▽管廊(共同溝)(内寸法3b×2・3b)、RC造、杭基礎(PC杭B種φ500)。
 比良低区配水池については、竣工年月・1989年4月、施設概要は、内寸法φ19・6b×5b、有効容量1500立方b、PC造、直接基礎。

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 また、新瀬田浄水場と真野浄水場の改良事業は、2浄水場の更新・運転維持管理業務を含めた一体発注PFI(公共資金調達)方式で行い、近く事業者を公募し、23年度に事業者の選定・契約締結、事業期間は24年度からの15年間で進めていく方針。
 同市では、今後の水道事業を取り巻く経営環境に対応し、安定的かつ効果的な事業運営を実現するため、今後の浄水場更新事業と運転管理業務について、民間事業者の創意工夫を最大限に発揮する官民連携が好ましい―としている。湖都大津・新水道ビジョンにおいては、32年度までに水道システムの再構築を実施していくため、浄水場の更新・廃止など、多数の大規模工事等を並行して実施し、運転管理業務を継続しつつ、実施するためには現体制の強化が必要となっている。

提供:滋賀産業新聞