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建通新聞社(岡山)
2022/10/14

【岡山】笠岡市 新病院基本計画策定支援 システム環境研を特定

 笠岡市は、プロポーザルで審査を進めていた新病院基本計画策定支援業務の優先交渉権者にシステム環境研究所大阪事務所(大阪府吹田市)を特定した。市民病院が担う役割や機能などについて具体化し、建設に向けた整備手法やスケジュールなどの基本計画の策定を支援する。履行期限は2023年3月31日まで。
 構想では、必要病床数を現在と同じ99床とし、建設費40〜45億円、医療機器や解体撤去費を加えた総事業費48〜54億円と試算。26年度中の開院を目指す。
 整備手法は個別発注方式、デザインビルド方式、ECI方式、PFI方式など広範囲に検討。建築場所については現在地に加え笠岡駅付近や笠岡インターチェンジ付近を含め検討しており、現時点では用地取得や移転費用、他の病院や診療所との位置、既存棟利活用での建築費縮減などを勘案し現在地を有力な候補地としている。建て替える場合は、不整形地や建築中の駐車場確保、敷地の一部が土砂災害警戒区域にかかっていることなどの課題があるため、敷地を造成した上で、土砂災害警戒区域を避け耐震に優れた建物とする。整備に当たっては、今後の医療制度や診療体制の変化に柔軟に対応できるよう、診察室などの部屋のレイアウトが自由にできる仕組みや病室の個室化、将来の医療ニーズに合わせて介護医療院などへの転換を検討する。
 既存施設は、本館(1963年度、65年度完成)、A棟・B棟・C棟(いずれも81年度完成)、南棟(2003年度完成)の5棟で構成される鉄筋コンクリート造5階建て延べ約1万1400平方bの規模。所在地は笠岡5628ノ1。
 基本構想策定支援業務は病院システム(東京都豊島区)が担当した。

提供:建通新聞社