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建通新聞社(神奈川)
2022/10/17

【神奈川】横浜市 三ツ沢新設でONODERAと協議

 三ツ沢公園球技場(ニッパツ三ツ沢球技場)の再整備に関し横浜市環境創造局は、Jリーグ横浜FCの親会社であるONODERA GROUPから「2万人規模の新たな球技場を建設し、横浜市に寄付する」との提案を受けたと発表した。現段階で「設計者は決定したが、施工者は未定」(ONODERA GROUP担当者)で、具体的な整備スケジュールや事業費も未定。市は今後提案内容を精査し、ONODERA GROUPと協議する。
 提案は「三ツ沢公園球技場を含む公園の再整備における新球技場の建設構想」として、横浜市の公園利活用に関する公募情報などの受発信窓口である「P×P(ピーバイピー)」で受領した。
 内容は、ONODERA GROUPが新しい球技場を建設し、市に寄付する。規模は2万人収容程度。条件として▽施設名称を「ONODERAスタジアム」とする▽ONODERAが60年間の管理運営を行う▽管理運営期間中の使用料・賃借料は無償とする―ことなどを提示した。建設場所は特定しておらず、着工〜完成のスケジュール、事業費などは設計者・施工者と共に検討する。
 市は8〜9月に公募した「三ツ沢公園球技場を含む公園の再整備に向けた基本的な考え方(案)」についての市民意見を整理・分析し、今後、公園を利用しているスポーツ団体と共に検討を進める。ONODERA GROUPとも提案内容を協議し、課題を整理して再整備に向けた議論を深める。
 三ツ沢公園再整備の取り組みの方向性は@Jリーグ基準を満たしていない既存の球技場も生かしながら、新たな球技場の建設を検討A老朽化した他の公園施設のリニューアルも含めて再整備を進める―とし、新たな球技場は、三ツ沢公園内北側の青少年野外活動センターや自由広場、第2テニスコートなどのあるエリアへの配置をイメージする。陸上競技場や第1テニスコートには影響しないもよう。
 ONODERA GROUPではJリーグをはじめとするプロスポーツの興行基準を満たし、地域活性化・憩いの場・健康増進の場としてのコミュニティ機能を持ち、横浜の新たなランドマークとなる施設の建設を計画。市民や三ツ沢公園を訪れる多くの利用者に喜ばれるものにしたいとしている。
 2022シーズンをJ2リーグで戦ってきた横浜FCは、10月16日に行われた試合の結果、2023シーズンにJ1への自動昇格が決まっている。
 三ツ沢球技場の所在地は神奈川区三ツ沢西町3ノ1。三ツ沢公園の面積は約28f。 提供:建通新聞社