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建通新聞社(静岡)
2022/10/17

【静岡】入札参加資格審査 加点対象に小規模修繕

 静岡県は、建設工事競争入札参加者の格付け・選定要領を見直し、小規模修繕委託の全ての受注者を入札参加資格審査の加点対象に追加した。過去2年間に小規模修繕委託を受注し、業務を完遂した有資格者の総合点数に10点を加点する。見直した要領では、若手技術者育成型入札の対象工事の受注者も加点対象(10点)に追加している。11月から受け付ける2023・24年度の競争入札参加資格申請から適用する。
 県の入札参加資格審査では、客観点(経営事項審査)と主観点を合計した総合点を決め、この総合点を基準に▽土木一式工事▽建築一式工事▽電気工事▽管工事―の4工種で格付けを決める。格付けのある4工種で、小規模修繕委託と若手技術者育成型入札の受注者の主観点にそれぞれ10点を加点する。
 主観点で加点・減点する項目は、工事表彰の受賞、災害応急対策、建設キャリアアップシステムの登録、地域防災など16項目になる。2項目を追加する代わりに、VE提案に対する加点幅を縮小し、全体の主観点の合計点は変更しない。
 小規模修繕委託では、土木事務所などが地域建設業に道路、舗装、河川、砂防などインフラの維持修繕を単価契約する業務委託。この業務の受注者は、県管理のインフラの維持管理を幅広く担うだけでなく、災害発生時の応急復旧を依頼されることもある。
 県は21年度から小規模修繕で表彰を受賞した場合に資格審査の加点対象としていたが、今回の資格審査から小規模修繕委託の全ての受注者を資格審査の加点対象とし、受注のインセンティブを高める。
 一方、40歳以下の技術者配置を参加条件とする若手技術者育成型入札については、同入札の「配置技術者発注者指定型」と「配置技術者受注者希望型」の受注者が実際に若手技術者を配置し、確認通知書を交付されていると、主観点に10点を加点する。受注者のインセンティブを高め、若手技術者育成型入札への参加を促す狙いがある。
 23・24年度の建設工事と土木施設維持管理業務の競争入札参加資格申請は、電子申請を11月9日〜12月28日、書面申請を23年1月19日〜1月26日に受け付ける。