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日刊建設タイムズ社
2022/10/17

【千葉】2地区に114億円概算/飛行場周辺まちづくり/木更津市

 木更津市は、「木更津飛行場周辺まちづくり基本計画」の案の概要を明らかにした。重点地区として江川総合運動場周辺、吾妻公園、木更津駅周辺、旧庁舎跡地を位置付けており、このうち江川総合運動場周辺に事業費約13億6200万円、吾妻公園に事業費約100億300万円を概算。吾妻公園における文化芸術施設の整備については、従来方式のほか、DB方式とDBO方式も検討している。
 江川総合運動場周辺の概算事業費の内訳は▽防災機能を備えた公園=約9億6900万円(築山など約4億4900万円、周辺道路整備約5億2000万円)▽多目的広場整備=約3億9300万円。
 吾妻公園は▽文化芸術施設=約88億3200万円▽大屋根広場=約3億6000万円▽駐車場=約2億8100万円▽公園・広場整備=約5億3000万円。文化芸術施設、大屋根広場、駐車場については、まちづくり支援事業(補助率75%)の活用を想定している。
 江川総合運動場周辺のコンセプトは「防災機能を備えた公園等の施設づくり」。築山などの防災機能を備えた公園と、災害時に臨時駐車場として利用可能な多目的広場の整備を予定。また、災害時に一時避難場所となるスポーツ関連施設とグランピングなど簡易宿泊施設、災害時に炊き出しなどで利用できるバーベキュー施設について検討可能と考えている。
 整備内容・規模は▽築山=高さ6m、頂上部面積2400u、あずまややベンチなど配置、整備面積6700u▽築山の駐車場=4か所、合計約285台、整備面積8800u▽多目的広場=整備面積2万3000u▽多目的広場の駐車場=2か所、合計約210台、整備面積4100u。
 吾妻公園のコンセプトは「文化芸術活動等の機能を中心とした世代間交流の拠点となる施設づくり」。文化芸術活動や学習の交流拠点づくりとして、多目的ホール、スタジオ、図書館、公民館、市民の多様な文化活動を発表・発信できる施設を配置。また、公園の再整備で、雨天時でも活動できる大屋根広場、キッズバイクやドッグランなど屋外活動の場を整備する。
 文化芸術施設の整備内容・規模は▽ホール=2500u、可動式客席700席、舞台、控え室▽中央公民館=1000u、事務室、会議室、多目的室▽図書館=2400u、開架スペース、書庫スペース▽共有=2400u、市民交流スペース、ホワイエ、トイレ、機械室――などとなっている。
 木更津駅周辺のコンセプトは「みなとまち木更津の顔となるにぎわいを創出する施設づくり」。市民が交流できる施設づくりとして、木更津駅周辺庁舎と市民交流スペースの活用検討、富士見通り再整備、ポケットパークの検討を予定。また、民間活力の活用として街なか居住マンション建設に対する補助、まちなか景観形成推進事業、空き店舗マッチング事業を見込んでいる。
 旧庁舎跡地のコンセプトは「多彩な機能を備えた施設づくり」。公設地方卸売市場の再整備や、地元の素材を使ったレストラン・物販店などについて検討を進めている。
 「木更津飛行場周辺まちづくり基本構想・基本計画策定支援業務」は、船場が担当。基本計画は、5月策定の「木更津飛行場周辺まちづくり基本構想」を踏まえ、2023年3月に策定する予定。順調に推移すれば、12月から1か月間、パブリックコメントを実施する。
 
吾妻公園の実/施計画は23年度
 
 吾妻公園については、23年度に実施計画をまとめる。文化芸術施設に関しては、24年度の事業者選定手続きを経て、25〜27年度に設計・工事を進め、27年度中の供用開始を目指す。
 江川総合運動場周辺、木更津駅周辺、旧庁舎跡地については、24年度の実施計画策定を予定している。江川総合運動場周辺では、28年度から29年度にかけて、設計と工事を進める。
 各地区の実施計画については、策定する年度の第1四半期に策定支援業務を委託する想定だ。k_times_comをフォローしましょう
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