愛荘町は、「町立ハーティーセンター秦荘」の長寿命化のため、2023年度から10年間で改修等を実施するにあたり、必要な箇所を調査・設計するとして今年度、「愛荘町立ハーティーセンター秦荘改修工事設計委託業務」を発注した。樺田設計(近江八幡市)が担当し、業務委託期間は12月9日まで。
ハーティーセンター秦荘は、同町安孫子822番地に、1994年(平成6年)に建設、1995年(平成7年)4月に竣工・開館した文化ホール、各サークル室、図書館からなる複合施設。規模は、RC一部S造4階建、延5523・03平方b。
内部には、文化ホール・各サークル室として▽座席数425席の「大ホール」、▽電動収納式の150席の階段椅子と収納時はフラットスペースとして利用できる「中ホール」、▽アコーディオンカーテンで2部屋に分けられる「楽屋」、▽絵画・書道・写真などの作品展示・発表の場として利用できる「ギャラリー」、▽42畳の和室「大広間」、▽研修室、▽調理実習室―などがあり、図書館(秦荘図書館)部分の面積は1078平方b(開架図書室703平方b、書庫90平方b、AVホール、事務室など)となっている。
およそ10ヵ年で工事の偏りや金額等を平準化して、▽建築工事(電気設備工事に伴う付帯工事、機械設備工事に伴う付帯工事)、▽電気設備工事(空調設備設備改修工事、分電盤改修工事)、▽機械設備工事(舞台吊物機構、中ホール移動観覧席、自動扉閉鎖装置、消防用設備)―等を行なう。現時点で、予定工事費を約2億6600万円と見込んでいる。
なお、開館から20年以上が経過した2017年度に、老朽化対策として大・中ホールの天井耐震補強及び音響・照明のデジタル化の改修工事を実施している。
提供:滋賀産業新聞