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北陸工業新聞社
2022/10/14

【新潟】新潟東港を対象エリアに/温室効果ガス削減へ調査/MGCら3社

 三菱ガス化学(MGC)、東北電力、野村総合研究所の3社は、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の公募事業「令和4年度国内の特定地域を対象としたCO2回収および輸送に関する調査(その2)」を共同で受託した。今後、事業を開始し、2023年2月まで調査を行う予定。
 50年のカーボンニュートラルに向けた温室効果ガスの削減施策の一つであるCCS(CO2の回収・貯留)について、そのサプライチェーンの構築に関する検討・調査を行うもの。
 具体的には、3月に新潟県が公表した「新潟CCUSハブ&クラスター拠点開発構想」で対象とされている新潟東港エリアを中心に、将来構想されるブルー水素製造装置や既設の火力発電所などのCO2の排出源について、合理的なCO2回収設備の仕様や回収したCO2を貯留地(MGCが石油資源開発と共同で鉱業権を有する東新潟油ガス田)まで輸送する方法を検討するとともに、それらにかかるコストの調査を行う。
 なお、事業の遂行にあたっては、MGCがCO2の輸送方法の検討およびそれに必要なコストの調査、CO2排出源(ブルー水素製造装置)における合理的なCO2回収設備の仕様の検討やそれに必要なコストの調査を行う。東北電力が火力発電所における合理的なCO2回収設備の仕様の検討やそれに必要なコストの調査、野村総合研究所がCO2の排出源や貯留地に関する調査やCO2の輸送方法に関する検討を行うことで役割分担(予定)する。CCSのサプライチェーンの構築に関する知見を獲得し、カーボンニュートラルに積極的に挑戦する構え。

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