建通新聞社(神奈川)
2022/10/12
【神奈川】厚木市 複合施設整備 総事業費約292億
厚木市は、中町2-2で計画する「複合施設」について、実施設計・施工一括(DB方式)での発注を予定している。2022年度内に事業者の募集を開始し、23年度に選定する。総事業費は約292億円。
9月補正予算で、実施設計・施工事業経費(23〜27年度)292億0309万8000円に物価変動額を加算した額、実施設計・施工事業者選定支援業務委託経費(23年度)3217万4000円、複合施設インフラ切り替え業務事業経費(23〜24年度)11億9300万円の債務負担行為を設定した。
実施設計・施工事業経費は、複合施設本体と立体駐車場(200台収容)、外構工事の費用。複合施設の建設地は中町1ノ717ノ1他、規模は鉄骨造地下1階地上9階建て延べ4万8700平方b。洪水浸水対策として、止水壁や止水板などを整備する。また、「ZEB Ready」認証取得のため、LED照明や高断熱の複層ガラス、高効率の空調機器を採用する他、再生可能エネルギーなどを活用する。
事業者の募集は22年度内に開始、募集に当たってはVE提案を求める。工事は25年度に着手、26年度の本体完成、27年度中の全体供用開始を目指す。完成後に特殊内装を整備する。
実施設計・施工事業者選定支援業務委託経費は、事業者の選定などマネジメント業務を行うための費用で、日建設計コンストラクション・マネジメント(東京都文京区)と随意契約を結ぶ。
複合施設インフラ切り替え業務事業経費は、複合施設整備に当たり、周辺のインフラを移設する費用。埋設されている特別高圧ケーブルを東京電力パワーグリッド(東京都千代田区)、水道管を神奈川県厚木水道営業所、ガス管を厚木ガス(厚木市)に委託して移設する。
基本設計と「建築総合」の実施設計は石本建築事務所・石上純也建築設計事務所JVが担当。基本設計についての説明会を10月28日に本庁舎、30日に第2庁舎で行う。申し込みは24日まで市街地整備課で受け付けている。 提供:建通新聞社