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建通新聞社四国
2022/10/12

【高知】津野町 新本庁舎は3000u規模に

 津野町は東畑・艸建築設計共同体で進めていた新本庁舎の基本設計をまとめた。鉄筋コンクリートと鉄骨、木造の混構造で3階建て延べ2988平方bの規模となっており、防災機能への対応や住民が利用しやすいよう工夫しつつ、環境にも配慮した庁舎としている。
 平面計画では、1階に「ほしふるホール」や内外を見渡せる吹き抜けギャラリーを設け、住民の利用頻度の高い町民課や健康福祉課、多目的ホールや子育て支援室、相談室など利用者の多様なニーズに対応する。2階には総務課やまちづくり推進課などの課室や町長室、災害対策室を兼ねる会議室などを配置する。3階は議場など議会関連の諸室を主体とする。
 あらゆる災害時にも機能を維持させることを目指し、自然通風・採光・高断熱仕様など自然エネルギーを活用することで被災時にも災害対策拠点としての機能性を失わないような計画とする。照明は全てLED、衛生設備は節水型を採用し、換気は「機械と自然」をミックスさせながら、寒気流入の少ない「熱交換型換気扇」の採用も目指す。また屋根には直交集成板(CLT)を採用、床は強固な圧密フローリングとするなど随所で県産木材を活用する。
 今後、実施設計に移り詳細をまとめた後、2023年9月から24年12月までの期間で建築工事を進める。建設地は永野地区のかわうそ自然公園駐車場。
提供:建通新聞社