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建通新聞社
2022/10/06

【大阪】長居障がい者SC市場調査に9者が参加

 大阪市は、長居障がい者スポーツセンター(SC)建替基本構想の策定に向けたマーケットサウンディングを行い、9者が対話に参加したことを明らかにした。事業者からは、「移転建て替えの方が良い」「工期を長く確保する必要性」などの意見があったという。今回の結果を踏まえ、施設の機能や最適な整備・運営手法について検討を進め、新センターの基本理念やコンセプト、建設計画、事業計画などの基本的な考え方を取りまとめた基本構想を策定する。
 対話に参加した事業者は、建設関係6者、設計関係2者、施設運営1者の計9者。
 導入する諸室・機能については、スポーツ施設や共用施設、自主事業については飲食、カフェ、物販、サービスに関してさまざまな提案があった。一方で、宿泊室の導入については、「市場性は低いのでは」との意見があった。
 整備場所について、現在のセンターを運営しながら現地で建て替える案については、工期の長期化や、それに伴う工事費の増額、安全対策などさまざまな課題があることから、「移転建て替えの方が、サービスやコスト面で良いのではないか」という意見が多くあった。
 整備・運営手法については、運営事業者を先行して選定し、その意見を反映しながら設計していくことで、より効果的・効率的な整備・運営が可能となるではないかという意見もあった。
 この他、最近の社会情勢により、人件費・物件費が増嵩していること、建設資材の発注から納入までの期間の長期化、2024年度から建設工事における週休2日の確保の義務化も相まって、「工期を従前より長く確保する必要があるのではないか」といった意見が多くあった。
 現在の長居障がい者SCは鉄骨鉄筋コンクリート造2階建て一部平屋延べ8503平方b。所在地は大阪市東住吉区長居公園1ノ32。敷地面積は1万3273平方b。
 基本構想は10〜12月に中間案をまとめ、パブリックコメントを経て、23年1〜3月に完成させる予定だ。