高知市は市有施設の一斉LED化に向けて実施したサウンディング型市場調査の結果をまとめた。市が事業手法として考えている「複数年リース方式によるLED機器導入」については「最適である」という意見が多く「リース方式によるPFI方式が最適」と回答した事業者もあった。対象施設については「全ての施設」と「電気使用料の小さい施設は除外した方がよい」と意見が分かれた。
市は市有施設の照明器具について、電力使用に伴う二酸化炭素排出量の削減を目的にLED改修を計画している。しかし設置している照明器具の数が多く、それぞれ調査・確認し施設ごとに予算化するのは膨大な時間と費用がかかるため、早期に実現でき、かつ財政負担をなるべく抑える事業手法を検討している。
サウンディング型市場調査は、案件の内容や公募条件を決定する前段階で参加の意向を持つ民間事業者と直接対話を行うもので、今回の調査では8月26日から9月2日までの期間に9社を対象に実施した。
工事期間については「1年」や「2年」と回答する事業者があった一方で、「実際の事業規模による」「対象施設数により期間が変わる」と明言を避けた回答も見られた。また事業完了までのスケジュールでは「1年目で調査・設計、2〜3年目で施工」と具体的な期間を挙げた事業者もあれば、「地域をブロック分けする」「種別で分類し優先順位を付け1年ごとに改修」「耐震工事が完了した電気使用量の多い大規模施設から順次施工」など改修の手順についての意見も目立った。
市では、今回の対話結果を踏まえながら事業化についての検討を進める。
提供:建通新聞社