岡崎市は、市道池金本宿線の鉄道高架下防護工事に伴う設計に着手している。同市道は、県道生平幸田線「池金橋北交差点」を起点に、国道1号「本宿町城屋敷交差点」に至る延長約1・3`の生活道路で、沿線ではアウトレットモールの整備や組合施行による本宿駅西土地区画整理事業が計画されている。
アウトレットモールへのアクセスの主導線として、また、区画整理地区内での主要道路として位置付けられているが、現在の幅員が4・5〜10・5bと狭隘(きょうあい)な部分も多いため、幅員20b(片側1車線)に拡幅し両側に歩道を設置することで、交通安全と利便性の向上を図る。
同市道には名鉄の高架下をくぐる箇所=写真=があり、その高架橋は鉄筋コンクリート製ラーメン構造の地中梁(2カ所)で支えられている。その部分の道路を拡幅するためには地中梁の防護が必要となるため、現在進めているの設計で各構造形式を比較検討し、最適な工法を決定する。
設計は中日本建設コンサルタント(名古屋市区中区)が担当しており、履行期間は2023年3月24日まで。工事の発注時期は今のところ決まっていない。
名鉄本宿駅の北西一体に位置する開発区域の面積は約37f。アウトレットモールをはじめ区画整理事業による「住宅ゾーン」「生活サービスゾーン」「駅前商業ゾーン」の整備構想が進んでいる。市はアウトレットモールの事業者と共同で、区画整理に先行して市道池金本宿線の拡幅を進めていく。工事の発注や施工は事業者が行う。また、現況は田んぼが大半を占め、市街化調整区域でもあるため、22年度末をめどに市街化区域への編入と都市計画決定を市は目指している。
なお、本宿駅西土地区画整理事業(仮称)については、名鉄都市開発を代表企業とするグループが「事業化検討パートナー」に決定し、組合施行土地区画整理事業の事業化の検討が進められている。「一括業務代行方式」での整備となる見通しで、事業期間は概ね10年間を想定。地区面積は本宿町東片山他の約17・1f。
提供:建通新聞社