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建通新聞社(岡山)
2022/10/05

【岡山】玉野市新庁舎建設 概算事業費は70・4億

  玉野市は、9月27日の市議会常任委員会で、新庁舎整備の基本計画素案として概算総事業費70億4000万円の試算を明らかにした。財源には緊急防災・減災事業債約38億円、それ以外には一般単独事業債など32億4000万円を充てる。
 総事業費の内訳は、建設工事約49億8000万円、外構工事約5億1000万円、解体工事(本庁舎と低層A〜C棟)約5億5000万円、旧消防庁舎改修(設計費含む)約5000万円、備品什器約4億3000万円、移転(庁舎、防災行政無線、県防災設備、震度計)約1億円、その他(設計費、工事監理費、支援業務費)約4億2000万円を見込む。
 庁舎整備の延べ床面積は、基本方針で約1万平方bとしていたが、基本計画素案では8000平方b(新庁舎と付属棟など)にコンパクト化したが、資機材の高騰などから基本方針時の建設工事費約50億円から微減に留まった。
 新庁舎の規模は5階建て延べ約7400平方bで、年内に基本計画をまとめ、第4四半期には設計・施工一括発注方式(設計と施工企業JVなど)により請負企業を公募する見通し。
 現庁舎敷敷地内(玉野市宇野1ノ27ノ1)で、庁舎の東側隣接部の低層3棟(A〜C棟)のうち、東側C・B棟を解体した跡地に新庁舎を建設する。高潮や津波対策として現況地盤嵩上げや防水板設置を想定し、構造には免振構造を採用。
 旧庁舎解体や外構工事は、26年度下期から旧庁舎の鉄筋コンクリート造4階(塔屋2階)建て延べ約5440平方bを解体後に外構工事に移行し、27年度末までに全体整備を完了する。旧消防庁舎・鉄筋コンクリート造3階建て延べ約1486平方bは最小限度の改修を行い倉庫に利用する。
 基本計画策定・発注者支援業務は明豊ファシリティワーク(東京都千代田区)が担当している。

提供:建通新聞社