建通新聞社(神奈川)
2022/10/06
【神奈川】相鉄 鶴ケ峰連立化、土木施工者決まる
相模鉄道は相模鉄道本線の鶴ケ峰駅付近連続立体交差事業で、発注工区と施工者を決めた。全区間を3工区に分け、起点からシールドトンネル終点までの「第1工区」を清水・五洋・鴻池・坪井・奈良JVが、鶴ケ峰駅舎部分の「第2工区」を大林・鉄建・NB・馬淵・京成JVが、終点側の箱型トンネルと擁壁を築造する「第3工区」を前田・西松・東洋・松尾JVが担当する。2023年3月ごろに着工し、33年度末の完成を目指す。
相鉄西谷駅〜二俣川駅の2130b区間、鶴ケ峰駅舎を含む上下線を地下化し、10カ所の踏切を除却する。
工事は第1工区の西谷駅側擁壁築造から着手し、西谷3号踏切付近に箱型トンネルを築造。ここをシールドの発進立坑とし、鶴ケ峰8号踏切付近の到達立坑(箱型トンネル)までの約1・7`に外径約11bのトンネルを掘進する。到達立坑〜終点の地上までの第3工区は、シールド掘進の進捗に合わせて着工し、地上までの擁壁と箱型トンネルを築造する。
第2工区の鶴ケ峰駅舎は、シールドの通過後に地上から開削工法で箱型トンネルを築造し、建設する。
総合評価方式による見積もり合わせで施工者を決めた。
電気工事は全区間を1工区とし、信号関係を日本信号、通信関係をエクシオグループ、電車線関係を日本電設工業、電力・変電関係を東急テクノシステムに発注。軌道工事も全区間を1工区とし、今後、施工者を選定する。
立体交差化により踏切事故と交通渋滞を解消するとともに、鉄道で分断された地域を一体化する。
事業区域は旭区西川島町〜二俣川2地内。総事業費は約784億円を見込む。
設計は復建エンジニヤリング(横浜市磯子区)。 提供:建通新聞社