愛媛県は、県美術館を中核とした文化観光拠点計画を策定する。国の文化観光推進法に基づき県計画としてまとめる。国内外の観光者数の獲得などを目的に、県美術館を魅力ある施設として機能強化(リニューアルなど)することも選択肢となりそうだ。10月12日に検討委員会の初会合を開き、県美術館の現状などを確認した上で計画案を示し意見を交換することにしている。
期間はおおむね5年間。計画には実施体制をはじめ拠点施設への外国人来訪者数や市内宿泊者数など目標を設定し、▽文化資源の魅力の増進▽文化観光に関する利便の増進▽国内外への宣伝▽施設または設備の整備―といった事業の内容、さらに事業費(5年間の計画ベース)などを取りまとめ国に申請する。県は年度内の計画策定と23年度の事業認定を目指す。
文化観光拠点計画の認定制度は20年度にスタート。今年9月の時点で全国で44計画が認定済み。四国では徳島県と徳島県美波町の2計画が認定を受けている。
提供:建通新聞社