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　高知県は、２０２３〜28年度の財政収支試算で見込む主な大規模事業の費用と期間をまとめた。四国８の字ネットワーク関連に６年間で３６２億円を投入するなど、国の５か年加速化対策を活用しながら、インフラ整備や南海トラフ地震・豪雨災害対策などを進める。
　８の字関連では、県事業として進める北川道路や高規格道路に接続するインター線の開設などに充てる。これに関連し、高規格道路等建設促進事業には27・９億円を見込む。土木部ではこの他に24年度完了予定の和食ダム建設に38・８億円、大月町に建設する春遠ダム関連では28年度までに68・５億円、浦戸湾三重防護の高知港海岸直轄事業には28年度までに29・６億円を投じる方針。
　教育委員会では、高校再編に関連する施設整備で24年度までに56・５億円を投入する。建設中の安芸高校校舎・体育館の他、高台に移転する清水高校の校舎や体育館の建設費に充てる。中村中学校の新校舎建設には23年度に４・８億円を見込み、保育所や幼稚園に対する高台移転補助には24年度に５・９億円の予算化を計画している。
　公安委員会では、宿毛警察署の高台移転で24年度までに11・２億円、室戸警察署の高台移転で25年度までに11・８億円を投入する。宿毛署は23年度の建築工事着手を目指し現在設計中、室戸署は23年度に設計、24年度に建設工事を発注する予定。
　文化生活スポーツ部では、高知工科大学が新設する新学群施設整備に関する補助として25年度までに24・１億円を支援する。危機管理部は津波避難タワー整備などを盛り込んだ防災対策臨時交付金に23年度の単年で３・２億円を投入、健康政策部は医療施設耐震化に28年度までで13億円を補助する。林業振興・環境部は26年度までに牧野植物園整備で７・９億円を計上、水産振興部は須崎市が進める荷さばき施設整備に対し、24年度までに８・１億円を支援する。
提供：建通新聞社