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北陸工業新聞社
2022/10/04

【富山】北陸電工/研修成果、成長ぶりを披露/新入社員技能発表会開く/DXなど新技術体験も

 北陸電気工事(本店・富山市小中、矢野茂代表取締役社長)の「2022年度北陸電工 新入社員技能発表会」が1日、富山市東黒牧の能力開発センターと技術開発センターで開かれ、関係者325人が参加した。
 毎年の恒例行事。今年4月に入社し、センターで技能を積んだ新入社員72人(うち事務系6人)が、6カ月に及ぶ研修の成果や成長ぶりを保護者、学校の先生と後輩、関係者に発表。来場者が北陸電工の技術を体験・体感することで、同社を広く理解してもらう目的で実施している。技能五輪全国大会に出場する社員が卓越した技も披露した。今回が7回目で、テーマは「DX、働き方改革の技術を体験しよう」。
 開会式で矢野社長が「発表会は新入社員の研修成果を披露し、成長ぶりを間近で見てもらうために開催。励ましの言葉を頂くことで、一層のモチベーションの向上を図り、本人の成長を促すことができればありがたい。後輩の方々も当社の技能・技術を体験し、理解してほしい」と述べた上で、「今年3月に技術開発センターを建設した。働き方改革推進に向け、現場の遠隔管理などデジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した技術開発を強力に推進し、施工力強化を図るとともに、世界に通用する技を習得する技能五輪選手の育成を含め「技術の北陸電工」として、当社の技術力を社内外に強く発信する拠点として位置付けている」とあいさつ。
 さらに、「本日、当社は創立78周年を迎える。これまでの支えに感謝するとともに「まるごとあんしん 北陸電工」のキャッチフレーズのもと、IoTやAIなどのデジタル技術を生かした労働生産性向上と人材の育成を推し進め、生活基盤としてなくてはならない設備を総合的に建設する会社として、安全第一で一層の企業努力を重ね、さらなる社会貢献を行い、発展を図る所存。新入社員の皆さんは、学んだ技術と知識を大いに発揮し、成長した姿を見せて下さい」と話した。
 新入社員を代表し、配電部門の梅谷亜輝さんが、「安全の誓い」を力強く読み上げ、全員で唱和した。
 新入社員による発表会は内線と空調管、配電、送変電、外線の部門ごとに行われた。
 内線部門は、屋内配線模擬作業を披露。測定機器、「3D CAD技術」、「まるごとARメジャーアプリ」の各体験コーナーも設けた。空調管部門は、流し台における種類別換気フードによる廃棄効率の検証をテーマに発表した。
 配電部門は、配電線作業の実技訓練を披露。アシストアーム操作を体験できるスペースも設置した。送変電部門は、送変電宙乗りの点検作業を公開。ARアプリによる長さ測定の体験コーナーも設けた。外線部門は、光ケーブルの接続・測定作業を紹介し、体験もしてもらった。
 技能五輪全国大会の電工部門、情報ネットワーク施工部門に出場する若手6選手による公開練習コーナーでは、無駄な動きのない卓越した技術を披露し、見学者の注目を集めた。安全体感施設では、来場者がVR技術による危険体験シュミレーションを体験。Eリーグ北陸(送配電工事会社のPR団体)を紹介するDVD上映、パネル展示コーナーなども設置した。

hokuriku