日本工業経済新聞社(群馬)
2022/10/03
【群馬】横野平工業団地の拡張 月内にも指名通知
安中市土地開発公社は中野谷地内で計画している横野平工業団地の拡張造成工事について、月内に指名通知する。敷地造成工や既存調整池の拡張工、市道4016号線の拡幅工、付け替え道路築造工、防火水槽新設工を実施する。11月ごろに契約、工期は1年間を見込む。2023年度中の引き渡しを目指し工事を進める。当初予算で工事費3億円を確保している。
造成地は信越化学工業横野平分工場(中野谷402−1)の北側に位置する。北、西、南と弧を描く市道4016号線の内側で東西に長い形状。造成面積は3万500u。JR信越線磯部駅から直線距離で約600mの位置に整備する。同造成地へ信越化学工業(東京都千代田区)が進出することが決まっている。
敷地造成工は信越化学工業の敷地と隣接した高い位置を通っている4016号線の道路法面を掘削、くぼ地となっている造成地に盛土し、同社が土地を一体的に使用できるよう、平坦な土地を創出する。
調整池拡張工は、横野平工業団地内のボルテックスセイグン横野平物流センター(中野谷52−3)の東側にある調整池の容量を拡大することで対応する。工事では、既存調整池を東側に拡張して整備する。
拡張部分の調整池の底面平積は429u、平均水深3・57m、容量は1779立方m。既存(6122立方m)と合わせて容量7901立方mを確保する。ブロック積み工と底面コンクリート張りで仕上げる。
同調整池は流量調整後に既設の暗渠で砂押川を経由し、猫沢川へ放流する方針。
市道4016号線の拡幅工は北側の部分で実施する。施工延長は420m。現況幅員が約4〜4・5mと狭く、大型トラックの通行が困難な状況となっているため、造成地側を2・5〜3m拡幅し、6・5〜7・5mの幅員を確保する。アスファルト舗装で仕上げる。
このほか、土地の一体的な使用により南側の路線を一部廃止し、造成地東側を南北に結ぶ路線へ付け替える工事を延長約100m行う。幅員は7・5mを確保する見込み。
防火水槽は二次製品を使用し、6基新設する。容量は40t。
測量設計業務は冨永調査事務所(高崎市)が手掛けた。