日野町が進めている『町道西大路鎌掛線道路改良事業』の現時点でのタイムスケジュールが明らかになった。
それによると、今年度は西大路工区第1弾となる「町道西大路鎌掛線道路改良工事(その9)」を5月に発注(施工=轄。井工業)。施工延長545bを対象に、伐木除根工A1万8178平方b、道路土工一式、法面工A3677平方b、排水構造物工一式などを進めている。工期は来年3月末まで。その後、23年度(令和5年度)は「その9」工事と同箇所の仕上げ工事を発注するとともに、24年度からの着工を目指して、その先線の用地買収作業を実施していく考え。
『町道西大路鎌掛線道路改良事業』は、日野東部広域農道のミッシングリンク(未整備区間)を解消し、朝夕の通勤時間帯を中心に渋滞する国道307号を補完、町東部地域の活性化や地域間交流、物流輸送の円滑化や大規模災害発生時の緊急輸送道路の確保など、多くのストック効果が期待される社会資本整備総合交付金事業として具体化が図られている。
同事業の事業区間は、国道477号(西大路地先)から主要地方道土山蒲生近江八幡線(鎌掛地先)までの総延長2920b。15年度(平成27年度)に鎌掛側から着工し、昨年度の舗装(表層工)工事で鎌掛側の区間(延長1280b)の工事を完了した。また、20〜21年度で西大路側の道路詳細設計をとりまとめるとともに、用地買収作業を実施して着工に備えた。更に、西大路地先で新設する日野川橋梁の詳細設計を発注(担当=復建調査設計梶jした。日野川橋梁は、延長96bのPC3径間連結コンポ橋。下部工は、壁式橋脚2基と逆T式橋台2基で計画。施工年次は今のところ未定。
町道西大路鎌掛線は、西大路〜鎌掛を結ぶ幹線町道。沿線には公共施設や観光スポット、新興住宅地の青葉台(550区画)、五月台(603区画)などがあるが、現況幅員は約4bと狭く、大型車の通行には支障をきたす状況。
このため、2車線(+片側歩道、全幅9・7b)を確保するとともに、西大路・鎌掛のいずれにおいても接続部を変更して日野東部広域農道に接続。広域農道を経由して北は東近江市青野町で「石榑トンネル」の開通で三重・滋賀間の行き来がしやすくなった国道421号に接続し、南は主要地方道土山蒲生近江八幡線(県が道路改良事業化を計画中)や、県道日野徳原線に接続、両線を経由して国道1号、新名神高速道路甲賀土山ICに通じる広域幹線道路の一部を構成することになるもので、早期の完成、供用開始が期待されている。町では、27年度(令和9年度)の全線完成を目標に事業の推進を図っている。
提供:滋賀産業新聞