建通新聞社(神奈川)
2022/10/04
【神奈川】川崎市 市立学校9校を改修 24年から
川崎市は、「学校施設長期保全計画」に基づき市立学校の校舎や体育館の再整備を進めている。優先して事業に着手している築30年以上が経過した「Cグループ」のうち、川崎小など5校の校舎改修と宮前平小など4校の体育館改修を行う。校舎の改修工事は各校を工事内容により3カ年に分けて発注する予定で、2024〜26年の2月末ごろに入札を公告し、5月ごろに着手する。体育館の改修工事は4校とも24年2月に入札を公告し、5月ごろに着手する。いずれも一般競争入札を予定している。
校舎改修は、川崎小、新町小、南大師中の設計を川崎市建築家の会(川崎市川崎区)に、宿河原小、菅生中の設計を伊藤喜三郎建築研究所(東京都豊島区)に委託した。履行期限はいずれも26年2月27日。同委託には改修に向けた基本計画の策定業務も含まれ、本年度に基本計画を策定し、23年度に実施設計に入る。
主に普通教室や特別教室、管理諸室、廊下などの内装を改修するとともに、必要に応じて教室の転用や拡張を行う。電気設備や給排水・衛生・換気設備の更新も予定しており、電気・機械など各設備は建築工事と一括で発注する。受変電設備の改修工事のみ分割する予定で、各校で1件ずつ発注する。
まずは本年度に策定する基本計画の中で各年度に実施する改修工事の内容を検討し、23年度は24年度の工事箇所について設計を行う。25年度以降もおおむね次年度に工事に着手する箇所から段階的に設計を進める。
普通教室などの改修工事は3カ年とも5月ごろから準備工事を始め、夏休み期間内に完了する。特別教室は夏休み以降も工事を行う予定で、同年12月まで続ける。最終的な改修工事の完了は26年12月を予定している。
体育館改修は、宮前平小、真福寺小、西野川小、長尾小が対象で、設計を川崎市建築家の会に委託した。履行期限は24年3月15日。
外装や内装の改修の他、男女トイレや多機能トイレ、避難所運営会議室、受変電設備、自動火災報知設備、冷暖房設備などの改修や設置を行う。宮前平小についてはスケルトン改修を予定している。
4校とも電気設備のみ分割して発注する予定だが、真福寺小は建築と一括して発注する可能性がある。改修工事は通年で行い、25年3月の完了を予定している。
各校の改修対象の建物は次の通り(@改修対象範囲の延べ床面積A建築年)。
◇校舎改修
【川崎小】(川崎区日進町20ノ1)―▽A校舎:鉄筋コンクリート造3階建て(@3066平方bA1973年)▽B校舎:鉄筋コンクリート造2階建て(@1162平方bA85年)▽C校舎:鉄筋コンクリート造2階建て(@793平方bA78年)▽通級指導教室:鉄筋コンクリート造2階建て(@487平方bA78年)
【新町小】(川崎区渡田新町3ノ15ノ1)―▽本校舎:鉄筋コンクリート造4階建て(@3997平方bA84年)▽東校舎:鉄筋コンクリート造3階建て(@1044平方bA74年)
【南大師中】(川崎区四谷上町24ノ1)―▽管理・特別教室・普通教室棟:鉄筋コンクリート造4階建て(@4201平方bA73年)▽特別教室棟:鉄骨造平屋(@252平方bA78年)
【宿河原小】(多摩区宿河原2ノ1ノ1)―▽管理・特別・普通教室棟:鉄筋コンクリート造4階建て(@3750平方bA74年)▽普通・特別教室棟:鉄筋コンクリート造2階建て(@890平方bA78年)
【菅生中】(宮前区菅生2ノ10ノ1)―▽管理・特別教室棟:鉄筋コンクリート造4階建て(@2420平方bA73年)▽普通・特別教室棟:鉄筋コンクリート地上4階建て(@2300平方bA77年)
◇体育館改修
【宮前平小】(宮前区宮前平3ノ14ノ1)―鉄骨造2階建て(@713平方bA80年)
【真福寺小】(麻生区白山5ノ3ノ1)―鉄筋コンクリート造2階建て(@776平方bA82年)
【西野川小】(宮前区野川台3ノ10ノ1)―鉄骨造2階建て(@600平方bA80年)
【長尾小】(多摩区長尾7ノ28ノ1)―鉄骨造2階建て(@600平方bA82年) 提供:建通新聞社