建通新聞社
2022/10/03
【大阪】大阪市 生野小跡地活用事業予定者を選定
大阪市生野区は、生野小学校跡地の活用事業者を募集する公募型プロポーザルを行い、グローバル・インディアン・エデュケーション(東京都江戸川区)を事業予定者に選定した。同社は既存建物と土地を賃借し、インターナショナルスクールを運営する。2023年4〜7月に工事を行い、23年9月には未就学児の保育所開設を目指す。プレゼンテーション審査には2者が参加した。
同社は「子どもを中心に地域をつなぐグローバル発信基地 いくの」を事業コンセプトに、幼児から高校まで一貫のインターナショナルスクールを運営する。豊かな地域のつながりとグローバルなまちを創造するとともに、防災拠点や地域コミュニティー機能を持たせる。
施設提案では、「誰もが気軽に集える場所」を設けるため、もともと地域のコミュニティースペースとして活用される予定の「なかよしプレールーム」に加え、同フロアにパブリックラウンジ、さらに新たなコミュニティースペースを整備する。この他、備蓄倉庫を設け、体育館北側のグラウンドの一部をスクールバス乗り場として舗装する。
必要な改修費は事業者が負担することとし、教室の仕様変更や間仕切りの設置、スクールバス乗り場の整備などを行う。
区は、生野小学校の土地と建物を民間事業者に貸し付ける。契約期間は25年間。貸付料は土地と建物を含めて月額88万円(税込み)。敷地内で新たに建築することはできないが、事業内容に応じて校舎棟や講堂棟の改修を行う。
既存建物は校舎棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ1304平方b、同造4階建て塔屋付き延べ1273平方bなど6棟)の延べ床面積計4721平方b、講堂棟(同造4階建て延べ999平方b)など。完成年は1970〜96年。
物件所在地は大阪市生野区舎利寺3ノ1ノ39。敷地面積は7487平方b。