スポーツ・コンベンションセンター(新総合体育館)整備に向け県は、PFI等導入可能性調査事業を進めている。28日、県議会総合政策建設委員会に民間事業者に対し行った、意向調査の結果を明らかにした。県外20者、県内7者の計27者が参加。このうち、参入意欲を示したのが19者(県内7者含む)、検討中が3者だった。事業期間は15年程度が18者を占めた。
意向調査は、PFI等手法の導入可能性を探るため、7月15日から8月19日の期間に、民間事業者から意見・要望や参入意欲を把握するために実施。ヒアリング対象業種は、設計、建設、維持管理、運営など27者から行った。
配置計画(複数回答)に対しての質問には、最も多かったのが、「現配置計画案」で特段の問題点はないは13者、住吉町15番街区の駐車場が遠いに8者、ウオーターフロントパークの活用を求めた意見は5者からあった。
事業方式でPFI等手法は17者が意向を示した。このうち(複数回答)、民間事業者が資金調達から建設して、施設の所有権を公共に移転した上で、維持管理・運営を行うBTO方式は17者。
また、公共が資金調達を行い、設計、建設を一括して発注するDB方式は4者、同方式に維持管理・運営を加えたDBO方式は7者。従来型手法は1者、どちらでも良いは4者、未回答は5者だった。
民間収益事業の提案は、最も多かったのがカフェ等の飲食事業。このほか、コンビニや温浴施設、多目的広場を活用したイベント(スケボー、フリーマーケット外)があった。
今後のスケジュールは、今回の民間事業者意向調査などを踏まえ、導入可能性の評価(VFMの算定等)や最適事業スキームの検討を行い11月に中間報告。その後、2023年1月末までに最適事業スキームを抽出して、同年2月に最終報告を行う。
なお、整備予定地の地盤調査は、ドルフィンポート跡地の南ふ頭側とマイアミ通り側の2カ所で100mの深さまで掘進し強度、土質、地層構成等を調査。現在、調査結果の解析中で10月頃を目途に結果を取りまとめる。