東近江市水道部水道課(水道事務所)は、2017年度(平成29年度)に策定した「東近江市水道事業施設整備計画(アセットマネジメント)」の更新業務を、7月7日に開札した事後審査型一般競争入札で落札した鰍mJS(旧・日本上下水道設計梶A本社/東京都港区)に委託し、進めている。
水道事業施設整備計画(アセットマネジメント)は、安全で安心な水道水を安定的に供給していくため、水道施設の耐震化、老朽化施設の更新・改築を計画的に行い、施設の健全性を確保しながら、安心・安全な市民生活を支える持続可能な水道事業にするため、更新需要の見通しや更新財源を検討した計画。
計画の対象区域は、八日市地区、永源寺地区、五個荘地区、能登川地区、蒲生地区。
現計画では、事業統合として、簡易水道事業統合計画に基づき、施設の老朽化や経営の基盤が脆弱な5簡易水道(東部簡易水道、相谷簡易水道、南部簡易水道、中西部簡易水道、御池簡易水道)及び1簡易給水施設(萱尾簡易給水施設)を東近江市水道事業に統合し、このうち、上水道エリア(八日市高区配水池系)と隣接する中西部簡易水道及び相谷簡易水道については、送配水施設の整備により上水道施設へ統合。
また、蒲生地区配水エリア再編事業では、上水道蒲生配水区は基幹配水池である畑田配水池の標高が低く、配水エリア内に加圧施設が点在しているため、これらを解消して水の安定供給を確保するため、配水エリアの見直しを行う計画としていた。
今回の水道事業施設整備計画(アセットマネジメント)更新作業については、高度経済成長期等に急速に整備された水道施設の老朽化が進行し、大規模な更新ピークを迎えつつある今、水道施設の計画的更新は水道事業者の重要かつ喫緊の課題との認識のもと、▽資産現況の把握、▽資産の将来見通しの把握、▽重要度優先度を考慮した更新需要の策定、▽財政収支見通し(更新財源確保)の検討、▽耐震診断に基づき耐震化の前倒しを考慮した場合の更新需要・財政収支見通しの検討、▽機能診断に基づく更新需要見通しの検討―を行ない、検討結果を取りまとめてアセットマネジメント報告書を作成する。
業務委託期間は、来年2月28日まで。
提供:滋賀産業新聞