倉吉市は、PFI手法で計画する市営長坂新町住宅等建替事業について、総合評価一般競争入札として26日公告した。予定価格は10億5747万1800円。入札参加表明書を10月13日まで受け付け、12月上旬に開札、プレゼンテーションとヒアリングを行い、同中旬に落札者を決める。
余戸谷町の市営余戸谷町住宅を解体し、跡地に市営長坂新町住宅とを集約させた形で新たな市営住宅を建設。その後、現在の長坂新町住宅を取り壊す事業で、2025年春の入居開始に向けて整備を進める。
施設の設計、建設、工事監理を事業者が行い、市に所有権を移転するBT方式とし、事業期間は25年9月30日まで。新たな住宅の規模は5階建て36戸で、市は良質なサービスの提供と財政負担の軽減、地域経済活性化を目指して事業提案書を求める。
入札参加者は、倉吉市を本社に持つ設計、建設、工事監理で構成されるグループで、代表は建築主体工事を手掛ける企業。具体的には、設計は2社または3社とし工事監理を兼ねる。建設は市建築一式工事A級1社または2社、B級1社以上を含む3社または4社、機械設備は管工事A級1社以上を含む2社、電気設備は電気工事A級1社を資格要件とした。
事業者選定を巡り、市は委員会を設置し、提案書の加点項目審査(性能評価)をする。最大500点の価格評価点に、同500点の技術評価点を加えた総合評価点が最大となった提案者を最優秀提案者に選定。結果報告を受けた市が落札者に決める。加点項目審査では、意匠・景観、安全・防犯、コミュニティの形成、維持管理面などを評価項目とする。
選定委員会の委員は次の通り(敬称略)。
▽委員長=遠藤由美子(鳥取環境大学環境学部長)▽副委員長=澤田廉路(県建築士会専務理事)▽委員=坂本操(倉吉市社会福祉協議会長)、隠樹正人(県中部総合事務所環境建築局長)、美舩誠(倉吉市総務部長)
日刊建設工業新聞