四日市市は、日永5丁目・六呂見・南四日市駅西エリアの雨水排水対策として、「六呂見調整池」の築造に向けて施設概要の検討に着手した。六呂見地内で容量2万0100立方b(必要調整池容量1万9800万立方b)の掘り込み式調整池を計画している。
六呂見調整池は、雨宮雨水2号幹線や六呂見地区内の既存排水路からの分水を受ける調整池として整備する。雨宮雨水2幹線の流量は上流が毎秒20・6立方b、下流が毎秒14・8立方b、既存排水路は上流が毎秒1・9立方b、下流が毎秒0・05立方bを条件とする。
基本検討業務として、計画流入量、計画放流量、流入管施設、放流管施設、本体施設計画の検討に着手した。2023年9月29日までに貯留方式、配置計画、施工方法などの基本設計をまとめる。基本検討はNJS三重出張所(津市)が担当。
市は浸水被害状況や土地利用の方向性などを基に、鵜の森2丁目・城東町と日永5丁目・六呂見・南四日市駅西の2エリアを優先度の高い地区に位置づけている。それぞれ10年確率降雨(時間75_)に対応するためのハード・ソフト対策を行い、鵜の森2丁目などのエリアでは阿瀬知第2ポンプ場、まつの雨水2号幹線、日永5丁目などのエリアでは調整池を整備する。ソフト対策では、くぼ地の嵩上げや止水板設置などの補助制度検討、他の雨水排水対策との併用により被害軽減を図る。
提供:建通新聞社