君津市は周南公民館、小糸公民館、小櫃公民館の建て替えに係る基本計画策定業務委託の公募型プロポーザルを間もなく公告する。建て替えにあたっては、移転や他の施設との複合化を検討し、国の都市構造再編集中支援事業や都市再生整備計画事業など、有効な財源確保策について探っていく。また、早期の事業進捗が求められていることから、2023年度の当初予算または補正予算での基本設計委託料の措置を検討する。3館とも老朽化の進行などが課題となっており、21年3月策定の「公民館等個別施設計画」においては30年度までに建て替える方針が示されている。
基本計画策定委託料に関しては、当初予算案に495万円を盛り込んだほか、23年度までを期間とする限度額759万円の債務負担行為を設定した。23年9月頃の計画策定を見込んでいる。
9月定例議会の一般質問では、下田剣吾議員(創政会)が老朽化した公民館の建て替えについて取り上げた。
3館それぞれを地域交流センターとして建て替えることにより、国の都市構造再編集中支援事業や都市再生整備計画事業を活用するよう提案するとともに、両事業の活用による交付金上限額について質問。
安部吉司教育部長は、周南公民館の建て替えに関して「現在策定中の立地適正化計画で定める居住誘導区域に移転した場合、都市構造再編集中支援事業の交付率は事業費の45%で、整備に要する費用は21億円が限度となっているため、交付金上限は9億4500万円となる」と答弁。小櫃公民館、小糸公民館の建て替えについては「都市再生整備計画事業を活用した場合、交付率は40〜45%で、整備に要する費用は21億円が限度となっているため、40%の場合は8億4000万円、45%の場合は9億4500万円が交付金の上限となる」と話した。
周南公民館は、大山野26に所在。建物はRC造2階建て、延べ床面積994u、1973年の建築。耐震性不足への当面の対応として、鉄骨ブレースを設置した。
小糸公民館は、糠田55にある。建物はRC造2階建て、延べ床面積1501u、71年度の建築。
小櫃公民館は、末吉128に位置している。建物はRC造2階建て、延べ床面積1382u、74年度の建築。
小糸公民館と小櫃公民館については陽光が軸耐力補強工事を進めており、11月11日の完了予定。